NHK朝ドラ「らんまん」の主人公・神木隆之介が子役出身なのは、有名な話。わずか2歳でCMデビューし、6歳の時に「グッドニュース」(TBS系)でドラマデビューした。齢30にして芸歴28年のベテランだ。
神木だけではない。万太郎の妻・寿恵子役の浜辺美波も子役出身。2011年の第7回「東宝シンデレラオーディション」でニュージェネレーション賞を受賞し、芸能界入りしたのは11歳の時だった。ハウスバーモントカレーのCMで、相葉雅紀と一緒にカレーを食べている子供の中にズバ抜けてカワイイ美少女がいたが、それが浜辺だったのだ。
万太郎の弟子になる虎鉄の少年時代を演じた寺田心は、3歳でデビュー。青年になった虎鉄を演じている濱田龍臣も、6歳でデビューした。NHK大河ドラマ「龍馬伝」で、龍馬の幼少期を演じている。
さらに高橋一生は児童劇団出身で、10歳の時にビートたけし主演映画「ほしをつぐもの」でデビューした。スタジオジブリ製作アニメ映画「耳をすませば」で天沢聖司の声を演じたのが14歳の時で、声変わりする前の美声を聞くことができると、ファンの間ではもっぱら評判だ。ほかにも小栗旬は11歳、山本耕史に至っては、0歳の頃から赤ちゃんモデルとして活動していた。
意外なところでは現在、「真夏のシンデレラ」(フジテレビ系)で、臨床研修医・佐々木修を演じる萩原利久。「大好きな小島よしおに会いたい」と芸能スクールに入り、9歳の時に「LEGOブロック」のCMでデビューした。あのバラエティー番組「めちゃ×2イケてるっ!」(フジテレビ系)でのナイナイ岡村隆史のオカレモンで、オカレモンJr.を演じていたというから驚く。
もっと驚いたのは、ラランドのサーヤ。子役時代、カルビーのポテトチップスやタカラの玩具CMに出演していたとか。ある番組で当時のCMを見たが、「あの子がサーヤだったのか!」と衝撃が走った。お笑い芸人ではやさぐれキャラの納言・薄幸も、小5から子役をやっていたとか。
「子役、大成せず」とは昔の話。今やテレビは元子役で溢れている。そういえば、あの吉永小百合も子役デビューしており、「赤銅鈴之助」や「まぼろし探偵」などの少年少女向けドラマに出ていた。最近の子役はスキルが高く、将来が楽しみだ。
(堀江南)