巨人の松原聖弥が伸び悩み、トレード要員となりつつある。
2021年に135試合に出場して、規定打席に到達。打率2割7分4厘、12本塁打、15盗塁をマークして背番号9を
授かったが、レギュラー候補と目された翌年は大不振に陥り、出場機会が激減。首脳陣から多大な期待をかけられ、様々なアドバイスを受けるにつれて、自分を見失ってしまった。今年も代走や守備固めで21試合に出場したのみで、12打数無安打と苦しんでいる。
「近年、焦りから粗さが目立つようになっています。今年はファームでも2割3分7厘と低調。巨人の外野陣はダブついていて、丸佳浩やウォーカー、梶谷隆幸、秋広優人、オコエ瑠偉、長野久義、ブリンソン、重信慎之介、浅野翔吾、岡田悠希、萩尾匡也らが控えている。層が厚く、ライバルがたくさんいるため、松原がそこに割ってはいるのは難しい状況に追い込まれています」(スポーツ紙デスク)
大阪出身で、一般入試で仙台育英高校に進学したが、3年間ベンチ外で、甲子園のアルプス席で同級生の活躍を見守った。ところが首都大学リーグの明星大学へ進むと大ブレイクして、2016年のドラフト会議で巨人に育成ドラフト5位指名を受けた。
「高い身体能力で、肩や足は一級品です。異色の経歴から、メンタルの強さも評価されている。現在は構想外や戦力外の危機に陥っていますが、他球団の評価は高く、移籍する可能性はあります。現役ドラフトで対象選手となれば、必ず指名されるでしょう。しつこいバッティングができるため、パ・リーグで9番打者として輝けるかもしれません」(前出・スポーツ紙デスク)
そういえば以前、野球解説者の里崎智也氏も、松原を早くトレードに出した方がいいと提案していた。
「このチームじゃチャンスはないから。それだったら他に出してあげて、チャンスをあげた方がいい」
松原はまだ28歳。巨人でこのまま飼い殺しになってしまうくらいなら、移籍する方が正解だろう。
(田中実)