巨人の松原聖弥が9月17日、東京ドームでの対ヤクルト戦で9回裏に大下佑馬からライトスタンドに本塁打を放ち、育成選手の2ケタ本塁打ではセ・リーグで初、セ・パ両リーグでもソフトバンクの甲斐拓也に続く2人目の快挙となった。打率も好調で、昨季86試合に出場して「.263」が、今季は9月23日現在、「.273」と躍進を遂げている。
そんな松原に、さらに打率を向上させるための秘策を授ける人がいた。巨人の三軍監督なども務め、松原の育ての親でもある川相昌弘氏だ。
川相氏は、松原の兄・松原ゆいと、松尾侑治から成るお笑いコンビ「ロングアイランド」がMCを担当するYouTubeチャンネル「野球いっかん!」の、9月22日投稿動画に出演。その際、松原は50メートルを5.8秒で走る俊足の持ち主でもあることから、「特に左バッターで足の速い選手に常々僕が言ってるのは、バントが上手くなったら打率上がるから絶対練習した方が良いって、ずっと言ってます」と説明。
つまり、仮にランナーの進塁も目的としたセーフティーバントであれば自身がアウトになっても打率は変わらず、セーフになれば打率向上につながるという、犠打バントの世界記録を持つ職人の川相氏ならではの心構えを打ち明けたのだ。
「死に物狂いで練習したら3割なんてすぐ打てる!」と豪語した川相氏だが、松原の犠打数は昨年「4」、今年「3」(9月23日現在)とかなり少なめ。当然、ベンチの采配も影響はするが、松原はもうひと皮剥けるためにバントを向上させるのか、それとも、それを覆す打撃力を見せるのか。
(ユーチューブライター・所ひで)