2年連続でクライマックスシリーズ進出を逃した巨人が、阿部慎之助新監督の下で秋季練習に入っている。通算17年間率いた原辰徳前監督の後継者として、来季は4年ぶりのリーグV奪回を目指す。
川崎市のジャイアンツ球場での秋季練習では、なりたてホヤホヤの阿部新監督が待ち切れないとばかりに、若手を熱血指導。一時、トレード要員候補となっていた松原聖弥に対しては、上からのダウンスイングになっていた軌道を矯正。マンツーマンレッスンを講じて、ティー打撃を繰り返した。
監督就任直後には一部週刊誌で、2020年から2021年の2軍監督時代に「パワハラ体質」「体育会系気質」で激烈指導を行い、選手を萎縮させていたと報じられたが、
「当時は阿部指令の下、罰走や懲罰ノック、丸坊主の強制までやっていましたが、1軍監督になってからは、かなり穏やかになっています。そういった過去の『パワハラ報道』を気にしているようで、鬼指導を封印して選手をサポートしていますよ」(スポーツ紙デスク)
来季へ向けて、内野のポジション固めにも着手。阿部監督は10月21日に日本テレビ系のスポーツ情報番組に出演して、門脇誠をショートとサード、岡本和真をファーストで起用する方針を発表した。
「この方針発表によって、ファーストでの先発出場を求める中田翔の居場所がないことが明らかになりました。阿部監督がメディアを通じて、中田に戦力外通告を突きつけた形です。中田は契約を破棄できる権利(オプトアウト)を保持しているため、フリーエージェント(FA)権を使って他球団に移籍することが、極めて濃厚となりました」(スポーツライター)
新体制からはじき出された中田の行く末が注視される。
(田中実)