阪神タイガースが連勝を伸ばしてマジック点灯直前となり、「アレ」へのカウントダウンに入っている。貯金も今季最多。高校野球に甲子園を明け渡す「死のロード」期間もお構いなしで、猛虎の勢いが止まらない。強さの秘密は長丁場のシーズンを何度も経験してきたベテラン監督・岡田彰布の手腕だと、球界関係者が力説する。
「選手を大事にして休ませながら試合展開を考え、ペナント終盤という先を見据えてタクトを振っています。選手層の厚さもあって、余裕のある采配が多い。未来を考えて若い選手の調子を測り、タイミングよくスタメンで使っていますし、若いリリーフ陣を柔軟な采配によってつぎ込む勝負勘が冴え渡っていますね」
その岡田監督に、仰天情報がかけめぐっている。
「今年優勝して、ある程度チームを整備することができれば、来年以降、岡田監督は勇退してGM職に就く。今岡真訪打撃コーチや評論家の鳥谷敬氏、関本賢太郎氏らに現場をマネージメントさせる構想が持ち上がっています。岡田監督がフロント入りすれば、長期にわたって常勝軍団を作り上げることが可能になります。くしくもライバル巨人も同様の流れを企ているようで、3~5年後には「原辰徳GM率いる阿部慎之助監督VS阪神・岡田彰布GM率いる鳥谷敬監督」という巨人×阪神戦が盛り上がることになると予想されています」(セ・リーグ関係者)
岡田監督の父親は大阪・玉造にある工場を経営し、タイガースの有力タニマチだった。そうした流れから、岡田監督は幼少期からタイガースにゆかりがあり、甲子園球場にたびたび観戦に訪れる、根っからのトラ党。65歳の岡田監督が、タイガースの将来のことまで考えて指揮を執るのは自然の流れだ。岡田GMの下、阪神は黄金期突入となるかもしれない。