〈申請していた日本将棋連盟の5級認定状が来ました!羽生善治会長の署名入りです!〉
俳優の田辺誠一が自身のブログで、日本将棋連盟の5級に昇格したと明かした。
過去にドラマで棋士を演じた田辺が将棋に再びハマッたのは、今年2月から3月にかけて繰り広げられた藤井聡太八冠(当時20歳)と羽生善治九段(当時52歳)の王将戦7番勝負だったといい、親子ほども歳の離れた藤井八冠に挑む羽生九段に感銘を受けたという。
田辺は今年6月に8級、そして8月に7級と、かなりのハイペースで昇級。本人がブログで語っている通り、5級以上になると羽生会長の「署名入り免状」がもらえることから、力が入った。さらに有段者になれば、羽生会長と藤井八冠の新旧七冠王の「署名入り免状」を手にすることができる。
藤井八冠人気もさることながら、羽生九段が日本将棋連盟会長に就任したことも、将棋人気が高まる一因になっている。同世代のレジェンドの署名欲しさに将棋盤を引っ張り出したり、将棋アプリを使い始めたアラフィフ世代は田辺だけではないだろう。小中高生の親世代も羽生会長の絶頂期を知っているため、羽生会長の署名入り免状を目標に、親子で将棋にのめり込んでいる。
藤井八冠誕生特番では、田辺以上に将棋歴が長い「将棋芸人」が登場した。サバンナの高橋茂雄は10月14日の「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」(NHK総合)の将棋特集では、自身がNHK Eテレ「将棋フォーカス」の司会も務めることもあり、将棋についてかなり詳しく解説。
藤井八冠を語るの上で欠かせないのは、「カネオくん」の前に放送されている「ブラタモリ」のタモリの存在だ。今から5年前の新春特番で、プロ棋士になったばかりの藤井と対戦してから、鉄道ヲタクという共通の趣味を通じて「ずっと友達」。八冠達成時には祝福メッセージを送っている。
NHK朝ドラ「らんまん」を完走した神木隆之介やザブングル・加藤歩は「アマチュア初段」の腕前だ。特に加藤の父は将棋のアマチュア日本一になったこともあり、「歩」の名前がつけられた。
ドラマ「VIVANT」(TBS系)で非業の死を遂げる乃木明美を熱演した高梨臨も初段。さらには、つるの剛士はアマチュア3段の腕前を持つ。
彼らの顔ぶれを見ると、NHKのウケがいい安定感バツグンの芸能人が多い…気がする。注目度が高まる将棋を語ることができる「将棋芸人」は今後、ますます活躍の場を広げることだろう。
(那須優子)