「オタク」であることが仕事につながることもあり、マニアであることを自らアピールする芸能人は少なくない。特に漫画やアニメ、ゲーム、鉄道の分野では明らかにする傾向が強いが、露骨すぎると中には「ビジネスオタク」扱いされる場合もある。
そんな中、以前から「鉄道好き」を公言している俳優の神木隆之介はどうなのか。先ごろ放送の「沸騰ワード10」(日本テレビ系)に神木が出演し、北海道の鉄道名所を巡った中での発言や行動によって、オタク度をチェックすることができたという。
神木は幼少期に鉄道好きとなり、マニア歴は芸歴とほぼ同じ28年になるとアピール。鉄道好きには「乗り鉄」や「撮り鉄」、「時刻表鉄」など様々なジャンルがあるが、「音」から鉄道を好きになったという。
番組では北海道のJR北海道の貴重な列車や札幌市電に触れ、ブレーキがきしむ音やドアが閉まる音、座席に座った時の音に感動する姿が見られた。果たして鉄道ライターの評価は…。
「鉄道はいろいろな音を発しますが、神木さんが感動した音はオタクとしてしっかりとポイントをおさえていると感じました。他にも車両の『モハ』(モーター搭載の普通車)がどんな意味なのかしっかりと理解していたのもオタ度の高さを表していると思います。まあ、車両記号の方は事前に勉強しておくことができるので、参考程度ですが」
神木はなかなかの鉄道好きと考えてよさそうだが、気になった点もあるという。
「札幌市電の『ササラ電車』を知らなかったのはかなりのマイナス。竹で作られたブラシを回転させて雪かきをする車両で、運行が始まるとニュースになるだけに一般常識のレベルですからね」
結論は「かなりの鉄道好きだが、得意な分野に限られる」という評価。少なくともビジネスオタクではなく、胸を張って鉄道好きをアピールしてもよさそうだが、「ササラ電車」ぐらいは知っておいて欲しかった。
(海野久泰)