10月28日から開幕するプロ野球・日本シリーズ、オリックス対阪神。59年ぶりとなる関西決戦では、ひとまず第4戦までの地上波テレビ中継が確定した(第5戦~7戦も民放で放送予定)。
阪神4連勝の場合、最短では11月1日、甲子園での胴上げが決まる。評論家の間では阪神の38年ぶりの日本一を予想する声が大きい。そのためには初戦が最も大切なのは言うまでもないが、
「第2戦まではオリックスの本拠地・京セラドームですが、岡田彰布監督は全く問題にしていません」(阪神担当・岡田監督番記者)
というのも、阪神は今季も京セラドームを準本拠地にしており、8連勝中と絶好調なのだ。開幕シリーズのDeNA戦(3月31日)での3連勝を皮切りに、8月のロード期間中にヤクルトに3つ、中日相手に2つ負けなし。日本シリーズの開幕を負けナシの球場で迎えられることに、岡田監督も余裕シャクシャクで、
「京セラは知っている球場やしな。アウトになってもあれや、ベンチ間違わんようになぁ(笑)。自然にパッと一塁側に帰る可能性あるで! 球団はええんちゃう? 京セラの時も自宅から行くから。交通費も宿泊費もいらんし。ホテル代もかからん。えらい安いでぇ」
と報道陣の笑いを誘っていた。
たとえ7戦までいったとしても、全試合、阪神は岡田監督も選手たちも自宅から通える日本シリーズとなる。ちなみに、岡田監督はロッテとの対戦を想定した際は「(千葉だったら)風とかな、材料的には不安要素はすごくある」と話していた。
チケット争奪戦は過去最高のヒートアップを続けている。10月17日から先行抽選がスタートし、第3戦(甲子園)の1枚1万6000円のチケットが2枚で17万円という高値でチケット仲介サイトで取引されていた。今年の日本シリーズは阪神にとって全試合ホームアドバンテージが受けられる。「阪神有利」の声ばかり聞こえてくるのは、こんなところにもある。
(小田龍司)