山之内すずが、朝から壮絶な半生をカミングアウトした。
それは11月4日の「土曜はナニする!?」(フジテレビ系)でのこと。MCの山里亮太と宇賀なつみが固まってしまうほどだったのだ。
愛媛から広島へと向かう「しまなみ街道」の日帰り旅を紹介するコーナーに、山之内が登場。瀬戸内の海の幸を使ったフランス料理を味わう「女子会」で、同い年の共演者「水曜日のカンパネラ」のボーカル・詩羽に恋愛観を問われると、
「彼氏が欲しいとか、そういうんじゃない。もうね、私、家族を作りたいの。私自身、うちの親とはうまくいってないし、いい思い出少ないから。絶対に山之内家の血を、これからは絶対に超ハッピーにしてやんぞって強い意思がある」
ぶっちゃけトーク全開である。パートナーには恋愛相手というより、家族として「笑いのポイントが同じ男性」を求めると打ち明けた。
山之内はTikTokからブレイク。中高生のカリスマとして10代女性に支持され、QRコード決済アプリPayPayのテレビCMや映画「人狼ゲーム デスゲームの運営人」にも出演した。と同時に、ホラーサスペンスのごとき壮絶な経験を、過去にバラエティー番組やインタビューで告白していた。芸能デスクが解説する。
「祖母、母親、兄が精神障害を持つ母子家庭で、いわゆる『ヤングケアラー』として育ったと、山之内本人が語っています。高校進学後は彼女がアルバイトをして家計を支えないと一家は生活できず、家に帰れば3人の家族のメンタルケアに追われる。生活のためにモデルや動画サイトを始め、地元神戸で人気が出始めると、今度はネット上に住所まで晒される壮絶な嫌がらせとイジメに遭いました。高校通学はもう無理だと心が折れかけた時に、今のプロダクションに見出され、上京したことが転機になりました。新型コロナで将来の夢を見失い、自殺を考えるほど悩む10代の心の支えになっています」
視聴者がイメージする「土曜の朝」トークではなかったかもしれないが、逆境に負けない山之内の強い意思と言動に、子供から高齢者まで元気をもらえたのは確かだ。