女子ゴルフのプロテストが11月3日に岡山県のJFE瀬戸内海GCで最終ラウンドが行われ、大人気アマチュアゴルファーで代々木高校3年生の馬場咲希は3バーディー1ボギーのスコア70、通算12アンダーの2位タイで合格した。
馬場は2022年「全米女子アマチュア選手権」で優勝して一躍名を上げ、2023年もツアー出場でワザを磨いてきた。ゴルフライターが解説する。
「父の影響で5歳から競技を始め、小学校低学年で100を切った。小学校高学年で、既に70台で回っていたといいます。注目される前は父がスポンサーを探してサポートし、アメリカで参戦していました。最大の特徴は175センチ超の長身から、フェードで270ヤードのドライバーショットを飛ばせること。小技の巧みさもあって、全米女子アマチュア選手権で37年ぶりに日本人チャンピオンに。スーパー怪物高校生と呼ばれるようになりました」
11月30日からは、来季のアメリカ女子ツアー出場を懸けた最終予選会に出場する。馬場は言う。
「小さい頃から海外で活躍する夢があった。ここから調整を頑張りたい。国内外で活躍して、見ている人を元気づけられる選手になる」
日本のプロテスト合格にも満足する気配はないようで、
「若さが溢れ、ひるむことなくピンを狙っていく姿勢がファンを引きつけています。まだまだ成長途中で、体重を増やしてパワーをつければ、もっと圧倒的な成績を残せるでしょう。ただ日本と国外をたびたび往復し、プロ・アマの大会に出まくっていることで、疲労が心配されています。マスコミやスポンサーの対応も多い。若さで乗り越えることができれば、さらにひと回り成長した大選手になりますよ」(前出・ゴルフライター)
どこまで大物になるのか、ゴルフファンの楽しみは膨らむばかりなのである。
(田中実)