趣里(33)が主演を務めるNHKの連続テレビ小説「ブギウギ」が話題となっている。番組視聴率も好調を維持しているが、その舞台裏にはキャストを鼓舞する豪華な差し入れがあるようだ。
同ドラマは戦前から戦後にかけ「ブギの女王」として活躍した笠置シヅ子をモデルに、日本中に元気を届ける様を描いたオリジナル作品である。
11月10日に放送された第30回では、平均世帯視聴率16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と最高の数字を記録した。
ドラマ関係者が明かす。
「『ブギウギ』はNHK大阪局の制作で、現場はとにかくアットホームです。撮影は週休2日制ですが、それ以外の日は朝から深夜までロケが行われています。特に今回は歌や踊りのシーンもあるため、演者やスタッフ含めて体力の消耗が激しく、朝昼晩の仕出しとは別に別室には常におにぎりなどの軽食が置かれています。主演の趣里がとにかく食欲旺盛で、スタッフの間で『どんな胃袋しているんだ』と話題になっているほどです」
そればかりか、現場は食欲をそそる料理であふれかえっているという。劇中で登場した大阪寿司、金目鯛の煮付け、イワシのつみれと野菜たっぷりのちゃんこ鍋、おでんといった、本格的料理が並べられ、撮影後には演者らが食している。
さらには、俳優たちの〝差し入れバトル〟も熱を帯びていたのである。
「母親役を演じる水川あさみ(40)が手作りのいなり寿司を差し入れしたところ、趣里が本当においしそうに食べていました。父親役の柳葉敏郎(62)も趣里が米好きと聞いて、地元の秋田からおかきを大量に取り寄せていた。これが大好評で、撮影の直前にパクパク食べるものだから周囲は喉につまらせないか、ヒヤヒヤだったといいます」(前出・ドラマ関係者)
メッセンジャーの黒田有(53)もラジオ番組「東野幸治のホンモノラジオ」(ABC)で、同ドラマの差し入れ事情について言及している。先のドラマ関係者が補足する。
「黒田がある番組のロケが縁でもらった大量の麦チョコを持っていったところ、スタッフが気を利かせて寸胴鍋に入れていたそうです。ところが、かえって中身が貧相なものに見えてしまった。隣に置かれていたのが小雪(46)が差し入れした豪勢な燕の巣のゼリーだったんです。夜遅くまでロケが続いて肌荒れに悩む女優陣も少なくないということで、いかにも美容意識の高い小雪らしい代物でしたが、比較される格好になった黒田からしたら、たまったものではないでしょう(笑)」
もっとも、2人は劇中で女性社長と部下という設定とあって、差し入れの格差も致し方なしといったところか。NHK関係者が語る。
「連続ドラマの現場ではよく出演者の差し入れが話題になりますが、撮影が長期間に及ぶ朝ドラは特にその傾向が強いです。過去には『わろてんか』で主演を務めた葵わかなが、週末にホテルで作った手料理の揚げ物や煮物を現場に持ってきてスタッフを喜ばせていました。『まれ』でヒロインを演じた土屋太鳳さんも手作りのお菓子をふるまっていましたが、渡す人の好みに合わせてチョコやミントの量を調整していたそうですからね」
朝ドラの現場では、今や「心ウキウキワクワク」の現場ともなっているようである。