どうも、来年3月の第3週から「報道ステーション」の司会を古舘くんに代わってやらせていただくことになりました、みのもんたでございます。‥‥って冗談だよ! いや、東スポがデカデカと1面で「みの 報ステ キャスターに」と取り上げてくれたから、しばらくネタにさせてもらおうかと思ってね(笑)。いいかい、「報ステ」に限らず「バイキング」やお昼の情報番組とかで、「みの起用か?」なんて記事が出てきたわけだけど、その時点で「終わった話」というか、たいがいはデタラメなわけですよ。皆、信じちゃダメよ。
一方で、「ニュースやワイドショーはこれじゃいかんな」という気持ちもある。国民に政治に関わっているという自覚を持たせる番組が見当たらないんだよな。これは、非常に残念‥‥。意外と安倍さんも国民に自覚を求めているのかもしれないよね。
【『消費税増税先送り解散』を断行。12・14総選挙へ】
安倍晋三総理は景気低迷を理由に消費税率10%への引き上げの延期を表明、衆議院解散を宣言した。記者会見では「国民生活に大きな影響を与える税制で重大な決断をした以上、国民に信を問う」と話し、増税延期とアベノミクスの是非を選挙の争点としてあげた。野党からは「大義のない身勝手な解散だ」と批判の声も上がっている。
この解散を伝える新聞報道を読んでみると、「大義がない」とか「争点が不明瞭」みたいな批判か、その逆に「アベノミクスの信を問う」という“安倍応援団”みたいな論調ばかりが書かれていた。
でも、今の日本が直面している問題って、アベノミクスとか消費税増税だけではないんじゃないか。原発事故の収束、さらにはエネルギー問題、東日本大震災の被災地の復興はどうなるのか、皆が期待を寄せる20年の東京オリンピックはどうするんだ、とにかく政治が抱える問題は山積みですよ。だからこそ、私なんかは「解散総選挙、それはありがたい」と思ってしまう。だって、政治家を選び直すチャンスをもらえたんだからね。選挙には700億円もの税金がかかると言うけど、それに見合うように「キチンと選び抜いてやろうじゃないか」と思っている。
意外とさ、安倍さんも「国民よ、ちゃんと選べよ」と言いたいんじゃないのかな。だって、内閣改造してみたけど、出てきた話題は観劇会とかワイン、うちわにSMバーだよ。安倍さんにしてみたら「私は皆さんが選んだ国会議員を信じたんだけど‥‥」というのが本音じゃないの?
確かにさ、永田町は大騒ぎだよ。私の古希祝いのパーティで並んで座っていた渡辺喜美さんと浅尾慶一郎さんがどなり合って、みんなの党が解党しちゃった。私もびっくりしたけど、そういう喧騒にごまかされずに、ここは日本の正念場だと思って、今回の解散は「俺がマトモな政治家を選んでやる!」と思うべきなんじゃないかな。
◆プロフィール みのもんた 1979年に文化放送を退社後、フリーアナとなる。以後、数々の番組で司会、キャスターを務める。1週間で最も生番組に出演する司会者のギネス記録保持者でもある。