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思惑が渦巻くサッカー「移籍の裏側」元日本代表が受けたクラブの卑劣な策略

 クラブの思惑と代理人の腹の中、そして巨額のマネーが渦を巻き、混沌としたサッカーの移籍。そこには元日本代表ですら予想できなかったとんでもない裏側があるという。オランダのフィテッセでプレーした安田理大氏が、橋本英郎氏のYouTubeチャンネルに出演し、自身が受けたひどい仕打ちを明らかにした。

 安田氏は11年にフィテッセに移籍。安田氏の活躍もあってチームは躍進し、翌年はヨーロッパリーグの出場権を獲得した。2年目も多くの試合に出場しいいプレーをしたことで、いくつかのチームから獲得のオファーがあったという。

 日本人選手が多く在籍しているドイツのブンデスリーガを希望し、あるチームのオファーを受けることに。オフで日本に帰ってきていたがすぐにドイツに飛び、仮契約書にサインをして、監督やコーチと面談。ユニフォームを持った写真も撮影し、翌日に発表されるはずだったが、

「よかったドイツ行けると思っていたら、その日の夜にフィテッセの関係者から電話がかかってきて、夜の7時に新しい監督が決まってその監督がお前に残ってほしいと言っているので、残念だけどドイツ移籍のことはなかったことにしてくれと言われた。監督が決まるのが12時間遅れていたらドイツのチームにいけていたのに」

 とまさかの結末を迎えたと明かした。

 監督に望まれてチームに残ったとあって、試合に出られたのはよかったと安田氏。ところがこの後、チームの策略にはめられてしまう。

 8月末の移籍できる期間が終わる直前に監督に呼ばれ、「夏の移籍の件もあってチームに対して不満抱えているのではないか。疲れているようだし1回日本に帰って、1週間休んでリフレッシュしてきてくれ」と言われたため、安田氏は疲れていないし不満もなかったが仕方なくそれに従ったという。しかし休暇を終えてオランダに帰国すると、ポジションがなくなっていた。

 なぜチームはこのようなことをしたのか。安田氏は、

「自分は選手としては右サイドも左もできる使い勝手のいい選手。チームとしては残したいが、スタメンで必ず使うというほどではない。出ていかれないように休暇を出したのではないか。休んで帰ってきたら移籍期間は終わっていたから何もできない。チームにうまいことやられたなと思った」

 と明かした。安田氏はこの3年目、リーグ戦に出場したのは7試合で、シーズン終了後にチームを退団した。

 今は日本の選手と代理人も知恵をつけ、このような策略にハマることはない。安田氏の経験が活きているからだ。

(鈴木誠)

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