「アレ」の次は「アレンパ」で盛り上がる阪神タイガースと、熾烈極まる日本シリーズ関西決戦を繰り広げたオリックス。その「事件」は第3戦で勝利した後に起こった。試合に勝ったにもかかわらず、指揮官の心中は穏やかではなかったようで…。(11月1日配信)
敵地・甲子園で阪神を破ったオリックスの中嶋聡監督が、またもや記者の質問に「イライラ」していると、ファンの間で話題になっている。
10月31日に行われた日本シリーズ第3戦では、オリックスが阪神に5対4で競り勝ち。9回裏2死1、2塁のピンチでは、39歳のクローザー・平野佳寿が大山悠輔を空振り三振に打ち取り、ゲームセット。平野は日本シリーズ史上、最年長セーブをマークした。
ところが試合後、記者から「平野佳寿は走者を出しながら粘った、『らしい』投球」と声が上がると、中嶋監督は「『らしい』というのは失礼な言い方やね」とイラついたように返答したのだ。
中嶋監督はこれまでも、記者の質問にイライラした表情を見せることがあり、ファンからも時折「顔が怖すぎる」と指摘されている。スポーツライターが語る。
「この日、ベンチ前でナインの歓迎を受けた平野は『めっちゃ盛り上がったやろ!』とあたかも試合を盛り上げるためにランナーを出し、次の打者を三振で抑えたような、強気な口ぶりでした。ファンをヒヤヒヤさせながらも最後はピシャッと抑えるスタイルは、まさにいつもの平野らしい投球。記者が『らしい』と口にしたのも当然でしょうが、中嶋監督は何があろうとも、選手ファースト。反射的にチクリとやったのでしょう」
一瞬イラついた表情を見せた中嶋監督だが、過去の日本シリーズでは、1勝1敗から先に2勝目を挙げたチームが79%の確率で優勝している。心の中ではニヤニヤが止まらなかったのではないか。
(ケン高田)