今シーズン、最も活躍した先発投手に贈られる沢村賞の選考委員会が10月30日に東京都内で開かれ、オリックスの山本由伸が3年連続3度目の受賞を果たした。3年連続の受賞は金田正一(国鉄)以来、2人目の快挙。合計3度の受賞も、金田、杉下茂(中日)、村山実(阪神)、斎藤雅樹(巨人)と並んで最多タイとなった。
今シーズンは16勝6敗、防御率1.21、勝率7割2分7厘、169奪三振で最優秀防御率、最多勝、最高勝率、最多奪三振と3年連続投手4冠に輝いた山本は、
「頑張ってきたことを評価していただき、とても嬉しい。偉大な先輩方に選んでいただけるのは嬉しく、もっと努力を重ねていきたい」
と受賞を喜んだ。
所属するオリックスは阪神と日本シリーズを戦っており、シーズン終了後にはポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍が濃厚となりつつある。だが球団OBは、
「いまだポストシーズン未勝利なのは、これだけ圧倒的な成績の中で唯一の汚点。第6戦までもつれたら再び先発する機会に恵まれるので、絶対に勝たなければいけない。メジャーのスカウト陣に、大舞台に弱いレッテルを貼られたらもったいない」
リベンジを果たせるか。