待望の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」最新回が12月16日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で放送されたが、バス旅史上初となる事件が発生し、バス旅ファンを驚かせた。
その事件は旅の初日と2日目に続けて発生した。まずは初日。一行は山形の遊佐駅までたどり着いたが、時間は夜8時すぎ。宿泊施設を探して駅の周辺を歩き回ったが、泊まれる所を発見することはできなかった。なんとかスナックを見つけて周囲にホテルがないか聞き込みを始めると、スナックの店員や客が知り合いのホテルや旅館に電話をかけ、なんとか宿をキープしてくれたのである。
しかし、客が見つけてくれた宿泊施設は連れ込みホテル。バス旅で連れ込みホテルに泊まったのは初めてだとテレビ誌ライター。
「蛭子能収が第11弾で連れ込み旅館を見つけたことがありますが、結局泊まりませんでした。赤江と三船美佳、たけうちほのかがダブルベッドの前のソファに腰掛け、初日の反省をする姿は妙な気持ちにさせられましたね。今回、多忙を理由に欠席したももいろクローバーZの高城れにが参加した場合、連れ込みホテルのムーディーな室内にいる高城の姿が見られただけに、欠席は非常に残念です」
2日目も泊まる所を探して四苦八苦。情報を求めてスナックに入り、またしてもママと客に宿探しをしてもらうが、連れ込みホテルも見つからないピンチに。するとママがスナック店内で寝てもいいと申し出て、一行は奥座敷に布団を敷いてもらい一晩を過ごした。お店に宿泊したのも初だとテレビ誌ライターは言う。
「太川と蛭子が第10弾で精肉店の2階に泊まったことがあります。ただ、ここはお遍路さんをする人が泊まるための宿泊施設でした。ですので店に泊まったのはバス旅Wが初めて。2日連続で『初』を記録した3人は持っていますね」
番組的には大いに盛り上がり、視聴者から「神回」との声も聞こえてくるが、旅人としては失格だとテレビ誌ライターは指摘する。
「その日最後になるであろうバスに乗る前、行った先に宿泊施設があるのかどうか確認するのは常識です。2代目コンビの田中要次と羽田圭介は情報収集をして行き先に宿がないとわかった場合、あえて先に進まずステイする判断をしていました。バス旅Wの3人は『行けるところまで行く』という方針でしたが、情報収集だけはしっかりやってほしいですね」
番組史上初の珍事を2つも成し遂げたバス旅W。今後、どんな事件を巻き起こすのか楽しみだ。
(鈴木誠)