「だから巨人はBクラスだったのかな、とも…」
そう言って納得の表情を浮かべたのは、スポーツライターである。いったい何のことかといえば、今季限りで打撃チーフコーチを辞任した大久保博元氏の発言だった。
12月16日に公開した自身のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉で、原政権をこう振り返っている。
「みんな原(辰徳)監督のイエスマンだって言われるじゃないですか。イエスマンに決まってるじゃないですか。反対するやつを入れるかって話ですよ」
その典型だったというのが、8月16日の中日戦だという。3回表、二死一、二塁で巨人・坂本勇人の打球を三塁手の石川昴が捕球して5-4-3と送球した。
ここで原監督は二塁アウトの判定をめぐってリクエストを出しましたが、坂本が一塁に到達する前に送球されており、既に3アウト。なぜコーチ陣が誰も原監督を制しなかったのか、と報じられました。大久保氏はこれを指して、
「監督がもし間違ってても、止められないですよね。ビデオ判定だって言ったら?」
これに元巨人ヘッドコーチの岡崎郁氏も、
「止める必要ないと思うね」
これが勝っているチームであれば、「原監督だって時にはそういうこともあるよ」ということで済んだ話かもしれないが…。
それでも巨人はリーグ1位のチーム打率2割5分2厘、164本塁打を記録したことで、大久保氏は元打撃チーフコーチとしての矜持を持っている、ということなのか。
(所ひで/ユーチューブライター)