何かとコワモテのイメージがつきまとう歌手・長渕剛(67)を「かの方」と持ち上げつつも、「商品」と呼んで落としてみせる‥‥。そんなトークをできるのは、この世に1人しか存在しない。そう、長渕の妻・志穂美悦子(68)である。久しぶりのテレビ出演で、業界の期待が膨らんでいる。
志穂美が出演したことで話題となったのは、12月4日の「ぽかぽか」(フジテレビ系)だ。実に37年ぶりのバラエティー番組生出演という話題性もさることながら、注目されたのは年齢を感じさせない美貌だった。
「若い時の目鼻立ちの整ったエキゾチックな雰囲気はそのままで素晴らしかったですが、何よりボディラインが美しかった。公式インスタグラムで10月に公開した美マッチョ姿を番組でも取り上げられ、本人は『パンプアップした直後の写真だから』と謙遜していましたが、ハイキックを披露してみせるなど筋力全開。10代の頃に演じたビジンダーを思い起こさせました」(ベテラン芸能記者)
志穂美は、故・千葉真一が創設した「ジャパンアクションクラブ(JAC)」が輩出した最初の女優としてデビュー。本格アクションが演じられる、と数々の映画に出演する。女性芸能人のブロマイドの年間売り上げが1位になるなど、第一次黄金期を迎えたこともあった。
その後、80年代に入ってJACから独立するや、映画「二代目はクリスチャン」(東宝、85年)で主演を務めるなど、本格女優として第二次黄金期を思わせる活躍を見せる。まさに絶頂期の最中、長渕と結婚して女優業から引退してしまったのだ。芸能プロ関係者が話す。
「長渕さんとは、86年のドラマ『親子ゲーム』(TBS系)で恋人役を演じたことをキッカケに親密な関係に。当初、長渕さんは熱愛を否定していましたが、同年公開の映画『男はつらいよ 幸福の青い鳥』(松竹)で再び共演した時には、2人そろって交際の事実を認めたのです」
翌87年8月に入籍。その後は3人の子宝に恵まれた。そして子供たちが独立した現在、志穂美はフラワーアクティビストとしての活動を本格化させている。前述の「ぽかぽか」でも紹介していたが、奈良の薬師寺を花で彩ったパフォーマンスは見事なものだった。とはいえ、番組のメインはトークである。
「それも絶妙にこなしていましたね。あまり私生活を垣間見せない長渕を『かの方』と呼んで、家庭での言動から、長渕が使う自宅のトレーニングジムまで公開して、楽しませていました。何と言っても、音楽評論家の湯川れい子氏に壮絶な夫婦喧嘩を暴露され、『いきなり悦子が回し蹴りを入れてきた』という長渕の言い分に対して、『私は商品には手を出さない』と笑い飛ばすなど、豪快な一面も披露した。志穂美は長渕の愛人宅へ怒鳴り込んだという芸能界の都市伝説まであるぐらいで、その真相までバラしてしまいそうな勢いでした」(前出・芸能記者)
もっとも今回の反響の大きさもあり、今後のさらなる露出も期待されている。芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう語る。
「長年、芸能界から距離を置いていたレア感に加え、夫のネームバリューも手伝って需要は高い。あのハイキックや体形を見ても現役感がありますし、出演オファーが殺到するのではないでしょうか」
第三次黄金期の到来か?