全日本ギュアスケート選手権で2連覇を達成した宇野昌磨(トヨタ自動車)。6度目の全日本制覇は、本田武史、羽生結弦に並ぶ歴代2位で、宇野は「振り返ると長い月日だった気がする。全日本はほかの大会よりも緊張する大会だと改めて思った」とコメントしていた。
ただ、これまでの流れなら「宇野時代の到来」といったところだが、その空気は全くない。要因の一つに、宇野が女子フィギュアスケートの本田真凜と交際していることがある。
2人は2022年元旦に熱愛報道があり交際を公表。SNSでも一緒に配信するなどアツアツぶりを見せ、「実は交際期間は5年目を迎えていると言われています」(フィギュア担当記者)という関係。今回の全日本に向け本田は宇野と一緒に練習することもあったが、ショートプログラムで自己ベストより20点以上も低い44.42点の最下位に終わり、フリーには進めなかった。
「フィギュア人気を支えていたのは、何といっても時間とお金に余裕があるマダム層。羽生結弦時代には世界のどの大会でも『羽生マダム』と呼ばれる追っかけがいました。それが今、会場が大入り満員になることはほとんどありません」(フィギュア担当記者)
そして数字も正直だ。2021年全日本フィギュアでは羽生が最後に出場したこともあり、フリー演技のテレビ瞬間最高視聴率は27%というとんでもない数字だったが…。
「昨年7月に羽生のプロ転向があってもそこまで影響が出るとは思っていませんでしたが、昨年の全日本男子では平均視聴率が2ケタにも届かなかった。宇野ではただでさえ数字が取れないということですが、勢いを失った本田と交際中ともなると、今後ますます注目度は薄れるでしょう」(民放のフィギュアスケート担当)
日本スケート連盟の令和4年度(22年7月1日から23年6月30日)の決算では、全日本選手権の収入が前年と比べ年間約5億円も減っていることがわかっている。このままではフィギュアスケートが「オワコン」になる日は近そうだ。
(小田龍司)