〈この度、私たち夫婦は、パートナーシップの形を変え、夫婦としてはそれぞれの道を歩んで行くこととしました。この先も家族が最優先である事に変わりはなく、親として、親友として、更なる愛情をもって、新たな形のパートナーシップを築いていきます〉
昨年12月25日、黒木メイサは自身のインスタグラムで、元KAT-TUNの赤西仁との離婚を連名で発表した。2人は2012年2月に「できちゃった婚」。同年9月には夫立ち会いのもと、第1子の女児が誕生し、さらに2017年6月には、第2子の男児を出産したと発表。以降、夫婦仲はそれなりに良好なのでは、とみられていた。
ところが昨年7月、黒木は突如としてバラエティー番組「しゃべくり007」(日本テレビ系)に出演。その後も「VOGUE JAPAN」のYouTubeチャンネルに登場するなど、メディア露出が増えた。
「いよいよ離婚近しとみて、情報収集に走っていた芸能マスコミは多かったですね」(スポーツ紙デスク)
そんな状況下での、クリスマスの電撃離婚発表となったわけだが、振り返ればこの2人、妊娠・結婚発表の際にも、ちょっとした騒動があった。
2人は結婚発表の半年ほど前に付き合い始めたのだが、当時、全米デビューしていた赤西は、こともあろうに、所属するジャニーズ事務所にこの結婚をいっさい事前報告していなかったのだ。ジャニーズ事務所はペナルティーとして、4月から5月に予定していた5都市7公演の日本ツアー全日程の中止を発表。さらにツアー中止による負債も赤西本人に支払わせる、と明言したのである。広告代理店関係者は当時、筆者の取材にこう語っている。
「会場のキャンセル料金だけで、およそ7000万円から8000万円。それにグッズや人件費を合わせると、彼が支払う総額は2億円に及ぶ可能性もある。見せしめ的な意味合いがあったのかもしれませんが、それだけジャニーズ事務所の赤西さんへの怒りが強かったということでしょうね」
むろん黒木も無傷では済まず、ニューアルバムのツアーが中止になり、3000万円ほどの負担が発生したとの報道も。
騒動以降、初めて黒木が報道陣の前に姿を見せたのは2012年3月26日。自身がCMキャラクターを務める次世代ロボット「スマートペット」のイベントだった。妊娠中とは思えない10センチのハイヒールで登場した黒木はまず、挨拶の言葉を発する。
「このたびは突然のご連絡になってしまい、ご心配かけました。今のところ、どちらも順調です」
「どちらも」とはむろん「仕事」ではなく、「結婚と妊娠」を指すのだろう。妊娠については「体調も大丈夫です」と語るも、あとは口を開くことなく、去り際に「また改めてお話しします」とコメントするのみ。
結局、赤西は2014年2月にジャニーズ事務所を退社。黒木とともに海外に拠点を移し、活動を続けていたが…。
はたしてこの離婚で、黒木の復帰はあるのか。今年は「黒木メイサ」の需要と供給が試される年になりそうだ。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。