昨年12月にはインドネシアのスマトラ島が。さらにはアイスランドでも大規模噴火が発生。地震大国ニッポンは‥‥。
起こってしまえば、甚大な被害が避けられないのが地震。中でも南海トラフ地震と首都圏直下型の2つの地震が要注意だ。地震前兆研究家・百瀬直也氏が注意を促す。
「まず直近ですと1月、2月に注意してください。これは確率論になるのですが、記録に残る首都圏での地震を集計するとこの時期に片寄りが見られます。 つまり、新春は最も警戒すべき時期ということになるでしょう」
お屠蘇気分も抜けない時期ではあるが、頭の中に置いておくべきだろう。
そして、首都圏直下以上に差し迫ったリスクと考えられているのが南海トラフ地震だ。その危険度は2024年により高まる可能性が高いのだという。
「南海トラフ地震を予測するキーポイントである黒潮大蛇行は、進行形で続いています。これは黒潮大蛇行が起こると潮位が上がるため、海水の重みで、南海トラフ地震を抑え込む効果が期待されているのです。ジャムスティック(海洋研究開発機構)の発表によれば年を越しても続く見込みですし、私の研究では7月くらいまでは続くとみられている。逆に言えば終了が予測される7月以降はその『重石』が取れることの反発も懸念されます。つまり、そこから南海トラフ地震に対しては、特に要注意時期に入るわけです」
つまるところ、確率論で首都圏直下は新春に注意、南海トラフは7月以降にリスク増。24年も、準備万端の心がけが必要なようだ。
列島を襲う災厄は地震のみならず。収束しきっていないコロナよりも「梅毒」が怖いという。今さら梅毒? と思うムキもあるかと思うが、実は直近、日本全国で驚くほど激増中なのだ。国立感染症研究所のデータによれば、2023年には統計を取り始めて過去最多の1万2000人以上が罹患したという。この数字だが、2020年のデータでは患者数年間約600人、つまりわずか3年で患者数が倍増していことになる。専門家である赤枝六本木診療所の赤枝恒雄院長が警鐘を鳴らす。
「若い人の梅毒罹患の増加が注目されていますが、実はオヤジ世代でも患者が増えているのです。例えば、軽い出会いで簡単にセックスをして罹患してしまう。その際、問題なのはコンドームを使っていないこと。要するに予防をまったく意識していないわけです。これは単に個人だけの話ではなく、患者が増加している東京都の注意喚起ですら“梅毒が増加しています”としか書いてない。先だっても私は、直接、小池(百合子都知事)さんに予防法、コンドーム使用も提起すべきだとご注進に行ったくらいですから」
予防が第一‥‥しかし感染してしまったらどうすればいいのか。赤枝院長からは具体的な対処法を。
「まず感染してから数カ月ほどで胸や手、性器などにイチジクが熟したような真っ赤な発疹が出ます。その場合は必ず受診してください。その段階ならペニシリン投与できれいに完治します。問題は、発疹が一度治まり、そこから潜伏期間に入ることです。その期間が長いほど重症化のリスクが高くなる。長期間放置すると脳神経にも影響を与え、最悪の場合は神経細胞ガンになる可能性すらあります」
重症化するのは何としても避けたいところ。その前兆とは?
「怒りっぽくなる。気が短くなることです。これはやはり脳神経への影響からです。ただし、この段階でも治療を受ければペニシリンの長期投与で回復しますので、おかしいと思ったらすぐ医者へ行ってください」
何はなくとも予防、そして初期治療が肝心だ。