スポーツ

「西武は獲る気だった」ソフトバンク和田毅「放出騒動」のドタバタでチーム内に残った不信感

 プロ野球ソフトバンクが1月11日、西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使して獲得した山川穂高内野手の人的補償として、甲斐野央投手が西武へ移籍すると発表した。

 福岡の民放テレビ局では一部スポーツ紙の報道を受け、午前のニュースで「西武が和田毅投手へ(人的補償を)打診」と伝えていた。しかし事態は急転。午後5時30分過ぎに双方の球団から、和田ではなく中継ぎエースの甲斐野が発表されたのだ。

「結果、地元のテレビ局では『和田毅投手に打診も方針転換をして甲斐野になった』とニュース速報まで流れる『事件』扱いになりました」(ソフトバンク担当記者)

 発表後に対応した西武の渡辺久信ゼネラルマネージャー(GM)は「誰がプロテクトされていたかは喋れません」としていたが、この日は午前9時過ぎから球団事務所入り。すでにソフトバンクから獲得できる選手のリストを受け取っていたためすぐに発表される流れだったが、午後5時30分までずれ込んだという経緯がある。西武担当記者によれば、

「西武は和田を獲る気でしたね。それは巨人からベテランエースの内海哲也(現巨人投手コーチ)を人的補償で獲得して、若手投手にもすごくいい影響を与えた経験があったからです。和田も内海と同じく球界屈指の人格者。ソフトバンクの中でもチームメートからの信頼関係は絶大ですからね」

 ソフトバンクは先発の駒不足で、今季から指揮を執る小久保裕紀監督も42歳ながら昨季チーム2位の8勝を挙げた和田を開幕投手候補に挙げていた。

「結局、ファンの反発などを考慮して方針転換したともっぱらですが、未来の監督候補である和田まで放出することを厭わなかったソフトバンクのフロントに対してはチーム内でも大ブーイングですよ」(ソフトバンク担当記者)

 山川獲得のすったもんだの末、とんでもないオチがついた。開幕ダッシュにつまづくようなことがあれば、V奪還どころかソフトバンクの空中分解は必至の流れである。

(小田龍司)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<老人性乾皮症>高齢者の9割が該当 カサカサの皮膚は注意

    330777

    皮膚のかさつきを感じたり、かゆみや粉をふいた状態になったりすることはないだろうか。何かと乾燥しがちな冬ではあるが、これは気候のせいばかりではなく、加齢による皮膚の老化、「老人性乾皮症」である可能性を疑った方がいいかもしれない。加齢に伴い皮膚…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<中年太り>神経細胞のアンテナが縮むことが原因!?

    327330

    加齢に伴い気になるのが「中年太り(加齢性肥満)」。基礎代謝の低下で、体脂肪が蓄積されやすくなるのだ。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病に結びつく可能性も高くなるため注意が必要だ。最近、この中年太りのメカニズムを名古屋大学などの研究グル…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<巻き爪>乾燥による爪の変形で歩行困難になる恐れも

    326759

    爪は健康状態を示すバロメーターでもある。爪に横線が入っている、爪の表面の凹凸が目立つようになった─。特に乾燥した冬の時期は爪のトラブルに注意が必要だ。爪の約90%の成分はケラチン。これは細胞骨格を作るタンパク質だ。他には、10%の水分と脂質…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
中居正広スキャンダルで最も株を上げたコメンテーターは「アノ炎上学者」
2
新社長が後押し…フジテレビは「NTTドコモの下請け」で「配信向けソフト制作会社」に切り替えの道
3
【超常現象ファイル】灼熱の地デスバレーで「ひとりで勝手に動く巨石」にGPS発信機を取り付けたら…
4
渡辺麻友にフジテレビ・渡邊渚元アナ…突然テレビから消えた美女の「非公表な体調問題」
5
亀田大毅が提案する「井上尚弥VS中谷潤人」世紀の激突前にやるべき試合