ソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手の人的補償に和田毅投手が指名されたことが報じられ、野球ファンから驚きの声が上がっている。
和田は2002年のドラフトで当時のダイエーホークスに自由契約枠で入団。松坂世代最後の現役選手で、昨季は8勝6敗、防御率3.24の成績をマーク。通算158勝を挙げているまさに「ソフトバンクの顔」ともいえる存在だ。
「今年2月に43歳を迎えるとはいえ、昨季は7年ぶりに100投球回を達成し、今季については小久保裕紀監督がローテーション入りさせることを明言していました。それだけに、事実であれば衝撃の結末と言えるでしょう」(スポーツライター)
ファンの間ではなぜ和田がプロテクトを外されたのか、様々な意見が飛び交っているが、いったい何があったのだろうか。
「和田は昨年末にチーム大トリで契約更改に臨み、交渉終了後、育成選手について『プロ野球選手ではない』とぶちまけていました。育成選手には死に物狂いで上に這い上がろうとする姿勢が足りず、支配下選手とユニフォームを変えるぐらいの差をつけた方がいいというのが和田の持論。かねてから問題提起し交渉の場でも訴えようですが、チーム編成について一選手が立ち入るのは出過ぎた行為とも言える。臆測ですが、そんな態度が球団の怒りを買ってプロテクトを外されたのではいか…そんな話も聞こえます」(前出・スポーツライター)
ホークスのユニフォームにそれだけの誇りを持っていた和田。内情はともかく放出が現実となれば、まさか自分がそのユニフォームを脱ぐことになるとは夢にも思っていなかった事態だろう。
(ケン高田)