芸能

アイドル歌手も芸人もアキレ返った「林家三平のヒドイ無学ぶり」本当に笑えないクイズ現場

 粋で示唆に富んだ噺で客を唸らせる落語家は、その引き出しの多さに目を見張るものがあるのだが、林家三平には全く当てはまらないようである。図らずもその無学ぶりを次々と晒すことになったのが、1月15日の「呼び出し先生タナカ」(フジテレビ系)でのシーンだった。

 この日のテーマは「紅白勉強合戦SP」。出演者が男女に分かれ、テストの合計得点を競い合うものだ。中央大学経済学部中退の経歴を持つ三平は「白組」の即戦力として期待されたものの、それはアッサリと崩れ去ってしまう。

 三平はまず「でぞめ」(出初め)という漢字を間違えてしまう。「新年になって初めて出る」ことを意味し、「出初式」という言葉でも知られるが、彼が書いた漢字は「出染め」。これには「染める方にいっちゃった…」と、何の面白みもない言い訳を展開する。

 するとHiHi Jetsの猪狩蒼弥が思わず言った。

「頼みます、ほんと。マジ、いい加減にしてほしい。何やってんすか」

 アイドルにキツいダメ出しをされた三平は、

「出初めっていう言葉があんまり落語に出てこないんですよ」

 本当にそうなのか、と疑うアンガールズ・山根良顕が、

「(そういう)イベントに呼ばれたりとか…」

 と追及の手を強めても、

「後ろに書いてあるんで、見たことがないんですよ」

 どうしようもない弁解に終始する三平なのである。

 この後、「広辞苑に書かれたある説明文から、なんという言葉を説明したものか答えなさい」という問題が出題された。その説明文は「常識では考えられない神秘的な出来事」。ほぼ大半の出演者が「奇跡」と答える中、三平だけが「超常現象」と答えることに。これには宮下草薙の草薙航基も、

「だんだん笑えなくなってきた」

 もうすっかり引いてしまっている様子だ。

 実は三平は最初の設問である「この世界遺産の写真を見て名称を答えよ」でも、いきなりつまずいている。正解は「兵馬俑」なのだが、中国の世界遺産と混同しているのか、答えたのは「ばっこうくつ」。「鹿児島のこの郷土菓子の名前は?」という写真問題にも「雪見まんじゅう」と口走る有様だった(正解は「かるかん」)。

 思い起こせば2年前の「笑点」(日本テレビ系)で、「大喜利」からの自主卒業を発表。出演していた5年半、一度も座布団10枚を取ったことがないと語りながら、

「体を鍛え、心を鍛え、芸の幅を広げて、いろんな経験をして戻ってまいります」

 として、修行すると話していた。それからどんな経験を積んだのだろうか。「どーもすいません」ではとてもすまない展開になってきた。

(魚住新司)

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