関西の大御所ご意見番の上沼恵美子が、世間を騒がせているダウンタウン・松本人志の性的行為強要疑惑について、持論を展開した。
1月15日のラジオ番組「上沼恵美子のこころ晴天」(ABCラジオ)に出演した上沼はその前日、「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)でもこの問題について語っていた。いわく、
「超一流の人間やのに、遊びは三流以下やったね」
「詳細を見ますとね、私一応、女やっているんで、吐きそうになった」
バッサリと切り捨てたのだった。
そしてこの日のラジオ番組では、松本の問題についてワイドショーで発言する芸能人コメンテーターにも言及。当たり障りのないコメントばかりの現状を、厳しく指摘した。
「勝手に思うことを電波に乗っけたら怒られんねんけど、でも誰か言わんと」
そう切り出した上沼は、次のように畳みかけた。
「『まだ何も分かってないから、僕から何もコメントできません』っていうのは誰でも言えんねん。それをコメントするのがコメンテーターやねん」
「『なんとも分かってないので、なんにも喋れません』って法律家が言うことですわ。コメンテーターがそういうこと言うのは思い上がりやわ」
「『すいませんが叩かれるの嫌なんで、黙っておこうと思います。ズルイんです、僕は』って言った方がいいわ」
保身に走るコメンテーターたちを痛烈に批判したのである。
この発言を受けて、テレビ関係者は次のように言って同調する。
「彼女らしい、核心を突いたコメンテーター論でしたね。彼女の批判に当てはまるのは、1月14日に『ワイドナショー』(フジテレビ系)で『何もわからないのに、断定で話しているのが怖い』と語った西川貴教や、同番組で『私たち第三者がそこにいたわけでもないのに、想像で何かを言うのはナンセンス』と話した安藤優子ら。上沼の指摘だけでなく、コメンテーターのあり方を問う声は、業界内外で出ています」
自身の言動と一貫性のある上沼の、胸のすく「コメンテーター論」であった。
(川瀬大輔)