第20代読売巨人軍監督に就任した阿部慎之助監督だが、早くも4年ぶりリーグ優勝、12年ぶりの日本一に向けて、黄信号が点滅している。2年連続Bクラスで近年は優勝争いからも遠のき、ファンはイラだちを募らせる。今年は球団創設90周年であることから、リーグ制覇は必達ノルマとなっている。
ところが山崎福也を獲り逃すなど、オフの補強に失敗して戦力が整わない。先発投手は戸郷翔征、山崎伊織、菅野智之はいるものの、その後が続かない。右ヒジ故障明けの抑え候補、大勢もどうなるかわからない。さらにマズいことになっているのが、内外野である。
「内野手で計算できるのは岡本和真くらい。ショートでレギュラーを手にしそうな門脇誠はまだ2年目で、今年は他球団からマークされるでしょうから、大幅に成績を落とす可能性があります。坂本勇人はサードにコンバートされましたが、年齢的に考えると1年間フルで働くことは疑問符がつき、全盛期のような数字を残すことはできないでしょう」(スポーツ紙デスク)
若き阿部監督のタクトに視線が集まるが、ないソデは振れない。
「外野手では、力が落ちた丸佳浩がレフトへ回され、秋広優人のサブポジションに付くことになりそうです。センターとライトの定位置はガラ空き。負傷グセのある梶谷隆幸はいますが、無実績組のオコエ瑠偉、佐々木俊輔、浅野翔吾、岡田悠希らがドングリの背比べをしています」(前出・スポーツ紙デスク)
不安定な戦力での戦い方や、いかに。今年もまたまた、新外国人に全てを懸けるバクチを打つことになるのか…。
(田中実)