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巨人軍“全主力選手がクロ”の賭博大疑獄(1)第4の男・高木京介と関係があったB氏の存在

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 開幕を目前にして、まさかの“第4の男”が発覚してしまった。今後、第5、第6の野球賭博関与選手が登場するかもしれないという、非常に危険な状態で球界の盟主は今季ペナントに向かう。記者が接触したのは「賭博騒動」の深層を知るヤクザ幹部。不敵な笑みを浮かべ、衝撃の事実を次々と口にした。

 3月9日、神妙な面持ちで球団事務所に姿を見せた高木京介(26)は、

「ウソを突き通すのは限界と思い、奥さんと両親に相談し、真実を言うことを決心しました」

 と謝罪。涙を流して頭を下げた。

 昨年10月に発覚した、巨人の現役選手による「野球賭博事件」は、11月10日にNPB(日本プロ野球機構)が、笠原将生氏(25)、福田聡志氏(32)、松本竜也氏(22)の3人を無期限失格処分としている。以来、新たな関与者の発覚はなく、このまま幕引きなのかとも思われたが、事態は風雲急を告げた。

 笠原氏の誘いで野球賭博に手を染めた高木は、14年4月下旬から5月下旬まで、1試合に10万~15万円ずつ、計8~9試合を対象に賭けていたという。

 それでも、野球賭博の胴元との間に入る中継をしていた飲食店経営者B氏と口裏合わせをして、球団には「笠原に名義を貸していただけ」という報告をして発覚を逃れてきた。いざ事実を告白する段になると、相談していたB氏について、

「最初はいい人と思ったが、今はすごく怖いというか恐ろしい」

 と吐露している。

 このB氏とはいったい何者なのか。

 人間関係を整理すると、昨年の騒動以降、メディアをにぎわせてきた人物に、選手たちと野球賭博をつなげたA氏とB氏がいる。ともにNPBの調査委員会が「野球賭博常習者」と認定している人物だ。

 A氏は大学院生で、そもそも昨年、A氏が福田氏に借金の取り立てをしたことから騒動が明るみに出た。

 チーム内に野球賭博を広めていた笠原氏はA氏とも知り合いだったが、より親密な賭博仲間で、笠原氏が多くの選手を紹介してきたのが、東京・新宿で飲食店を経営していた30代後半のB氏だったようだ。笠原氏とB氏の関係を知るヤクザ幹部が語る。

「2人は3年ぐらいのつきあいだって聞くけど、ギャンブル中毒で気が合ってたな。Bは、笠原に巨人の選手を連れてきてもらえば、店の宣伝になった。でも実はBって、野球賭博のサークルでは少し嫌われてたんだよ。巨人の選手を紹介するからつきあってるヤツもいたけど、自分が野球賭博で損すると警察にチクることがあったっていうからな。中継やってつなげた人間が勝てば手数料が入るけど、自分は“逆張り”してどっちの球団が勝っても金になるようにしてたんだよ」

 だがB氏は、“両張り”しても野球賭博で思うような成果を上げられず、大きな借金を作っていたという。

「もともと本業は評判がよくて、儲かってた。事業を拡大して、新宿に4店舗ぐらい持ってたな。ところが、野球賭博の借金が5000万近くに膨らんで、借金のカタで店を乗っ取られちまったんだ。乗っ取った相手には、元暴力団で野球賭博の胴元もいるって」(前出・ヤクザ幹部)

 昨年末に騒動が勃発して以降、警察の追及を恐れたB氏は韓国へと逃亡したと言われていた。

「いつの間にか日本に帰ってたんだな。金に困っていたんだろう。笠原もBに金を貸してたって話だ。だから先日、笠原が福岡で似たような飲食店を出したのもノウハウを教えて手伝ったのはBだよ。それで、高木に接触すれば、金になると思ったんだろうよ。ところが、騒ぎが大きくなっちまった」(前出・ヤクザ幹部)

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