テリー 由美さんはこうやってずっと座ってても、すごく姿勢がいですよね。背筋がピーンと伸びて。これ、体幹が強いんですか。
由美 そうですね。体幹が強いかはわからないですけど、今、「ブリージング」という健康法、呼吸法をやっていて、やっぱり何をするにも姿勢って大事なんですね。歌を歌う時もそうですし。姿勢がいいとリラックスできるし、健康にもいいんです。
テリー そうかぁ。僕はもう移動と言えば車ばっかりなんで、健康のためになるべく歩くようにしてるんですけど、例えば由美さんはバスに乗ったりするの?
由美 乗りますよ。地下鉄も乗りますし。でも、地下鉄は難しくて、乗り換えが全然できません(笑)。
テリー ああ、それは僕も同じ。あれは慣れないとムリですよ。
由美 だから私もテリーさんと同じで、歩くようにしてますね。ほんとにずっと車ばっかりだったから、うちの事務所の社長に「脚を使わなきゃダメ」って言われて、歩くようにしてるんですよ。
テリー いや、歩くのいいですよ。どの辺りを歩いてるんですか。
由美 どこだろう。西麻布、青山、原宿、渋谷とか。
テリー すごいな、オシャレなところばっかりだ。もっと葛飾とか荒川とかさ、荒れたところを歩いてくださいよ。
由美 ウフフフフ。そうですね、色々なところを歩きに行くのも楽しいですよね。
テリー 話はガラッと変わりますけど、もうすぐLPが発売になるんですよね。1973年に発売された「由美かおる ニュー・アルバム」の復刻版。
由美 そうですね。私、今までにシングルやアルバムもたくさん出してきたんですけど、ずっと映画やドラマ、舞台の仕事が忙しくて、歌手活動ってあんまりちゃんとできなかったんですね。ですから、これを機に歌の仕事を深くやっていきたいって思ってるんです。
テリー これ、またすごいのは当時発売されたアルバムは、由美さんのバストトップがしっかり写ってるジャケット写真だったと。
由美 はい。
テリー それが今回の復刻版でもちゃんと見られるというわけですね。
由美 そうですね。
テリー これを機に音楽活動をしていくということは、コンサートとかもやる予定なんですか。
由美 まだ企画の段階ですけど、もちろんやりたいです。自分の歌だけじゃなくて、昔流行った歌謡曲とか、ちょっと大人っぽいジャズも歌ってみたいですね。
テリー ああ、いいですね! 僕、YouTubeで由美さんが水戸黄門のテーマ(「あゝ人生に涙あり 令和バージョン」)を歌ってるのを見たんですけど、ああいう曲を歌ったりも?
由美 そうですね。お客さんとみんなで合唱できたら楽しいですよね。
テリー もう僕なんか物覚えが悪くなってるんですけど、歌詞を覚えたりするのは大変じゃないですか。
由美 ううん、全然。「水戸黄門」でもその場でセリフが変わるとかしょっちゅうありましたし、何かを覚えるのは苦じゃないですね。
テリー ああ、そう。やっぱり由美さんは芸能人としての身体能力が高いなぁ。
由美 でも、やっぱりちゃんと覚えるように何回も何回も反復しますよ。昔からバレエの時も何も考えずに踊れるようになるまで、繰り返しレッスンしましたから。まだ西野バレエ団で鍛えられたことが、細胞の中に残ってるんでしょうね。
◆テリーからひと言
由美さんはいつ会っても意識が高いし、ちゃんとしてるなぁ。ウォーキング、ぜひ下町も歩いてみてください。
ゲスト:由美かおる(ゆみ・かおる)1950年、京都府生まれ。12歳で「西野バレエ団」に入団。1967年スタートの音楽番組「レ・ガールズ」(日本テレビ系)に金井克子や奈美悦子らと出演し、ミニスカートでマリリン・モンローのレパートリーなどを歌って踊るシーンが話題に。また1966年の石原裕次郎の主演映画「夜のバラを消せ」など多くの映画やドラマに出演。1986年からは「水戸黄門」(TBS系)に「かげろうお銀」役で、約25年にわたって出演した。歌手としては1967年のデビュー曲「レモンとメロン」などを発表。最新著書「由美かおる ブリージング・レッスン:人生100年時代を生き抜くための神呼吸術」(白秋社)発売中。2月14日(水)、「由美かおる ニュー・アルバム」の復刻版LP盤発売。5月12日(日)、神戸朝日ホールにて「由美かおるトークショー&コンサート」開催。