この男、草の根わけて探しています––。そう書かれた、まるで「手配書」のような立て札を持つ男が、六本木交差点など都内盛り場に現れた。よくよく立て札を見てみると、見覚えのある顔写真が!
そう、09年頃から女優の高岡早紀(51)と交際し、内縁関係にあった村田晴彦氏(56)ではないか‥‥。当時、2人の間に子供も生まれたことが知られている。それにしても「手配書」とは穏やかではない。
何せ立て札には、〈稀代の詐欺師〉と書かれ、有力な情報提供者には謝礼として〈最大30万円を用意している〉とある。もはや〝容疑者〟のような扱いなのだ。一体何があったのか。
さっそく週刊アサヒ芸能は「手配書」に記された〈詐欺被害者の会〉の電話番号に取材を申し込んでみると、同会の男性A氏が応対してくれた。
「村田は仮想通貨40億円の残高を見せてきて、『換金すると税金で半分持っていかれてしまう』『エンドユーザーに売却し終わるまでに、つなぎ資金が必要』などと話し、多くの人間から金を集めていたのです。ところが、昨夏から出資した人間らと連絡を絶ち、行方をくらましてしまった。そこで、ポスターを製作して、村田が出入りしそうな繁華街などで立て札を持って、情報を求めてきたというわけです」(A氏)
年が明けても村田氏の消息はわかっていないという。とはいえ、一度聞いただけでも、出資者にメリットがあるような儲け話とは思えないのだが‥‥。
「そこが村田の巧妙なところなんです。立て板に水の話しぶりで、こちらが儲かるような気にさせる。しかも、何年間もいい付き合いをしてきて、まさか騙してくるとは思わないでしょう。実際、被害者の中には海千山千のヤクザも含まれていまして、山口組の弘道会関係者もいるんです」(A氏)
弘道会と言えば山口組・司忍六代目を輩出した組織、いわば最武闘派である。早い話、村田氏は虎の尾を踏んでしまったのだ。それで、過激な捜索に打って出たということなのか。
「被害にあったヤクザが『金を返さないなら、実家まで乗り込む』と村田にメールを送ったところ、『脅迫されたので警察に行く』と返信した後は行方がわからなくなった。このまま村田に脅迫の被害者として逃げられたら、こちらはたまったもんじゃないですからね」(A氏)
立て札を掲げるに至ったのは、何もヤクザが怒っているからだけではなさそうなのだ。村田氏は過去にも金銭トラブルを起こしている。18年には知人女性から700万円を騙し取ったとして警視庁に詐欺容疑で逮捕されたという。
スポーツ紙芸能デスクが後を引き継ぐ。
「そもそも、高岡との内縁関係解消のきっかけも金銭トラブルだったと言われています。村田は高岡を広告塔に起用した『プラチナ飲料水』の販売を手がけていたが、この事業で出資者から億単位の返還請求訴訟を起こされていたことが発覚。その後に2人は別れているのです」
実際、被害者の会が作ったポスターには、〈約10年前の写真〉として、高岡とのツーショット写真が掲載されているのだ。高岡にとっては、とんだ迷惑な話だろう。A氏がこう話す。
「今後はインフルエンサーの力を借りて、SNSで村田の詐欺の実態を拡散させていく予定です。その中には、別の女性タレントとのスキャンダルも入ってくるかもしれません」
この金銭トラブルはどこまで飛び火するのだろうか。