中日のドラフト1位ルーキー・草加勝投手が2月1日にトミー・ジョン手術を受けると報じられた。亜細亜大学出身の草加は1月15日にナゴヤ球場で行われた新人合同自主トレで、右肘の違和感を訴えた。名古屋市内の病院で診察、検査を受けた結果、右肘内側側副靱帯損傷の診断が下っていた。それ以降は送球練習を取りやめていたのだが…。球団OBも肩を落とす。
「立浪和義監督は1月16日の12球団監督会議の場で、草加について『本人は残念な思いをしている。こればかりはしょうがない』と落胆していました。先発投手の一角として大きく期待する人材でしたから、投手陣再編は避けられない。最近では2022年春に梅津晃大が同じ手術を受けましたが、復帰までに1年超を要しています」
気になるのはスカウティングで、体の状態を確認できなかったのかということだろう。前出の球団OBによれば、
「入団前の検査で『怪しい』という判定は受けていたものの、まさか入団直後にぶっ壊れるとは思っていなかったようです。見通しが甘いのか、読み切れなかったのか。いずれにしても本人だけの責任でないのは確実で、スカウティングにもメスを入れなければいけないと思う」
今シーズンもBクラスに終われば、間違いなく進退問題に発展する立浪監督にとって、頭が痛い手術となろう。