滝沢秀明社長が運営する芸能プロダクション「TOBE」が、新春早々ニュースになった。正月に発生した能登半島地震で甚大な被害に遭った石川県輪島市を所属タレントたちが訪問。1000食の炊き出しのほか、ストーブや灯油などの物資調達、避難所の窓ガラス修復などの作業を行ったと、一部週刊誌が報じたのだ。
滝沢氏は、2018年までジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)のタレントだった。同社はボランティア精神にあふれており、1995年1月に阪神淡路大震災が起こった際は、所属タレントが総出で義援。関西出身者がいるTOKIO(城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也)、V6(坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、森田剛、三宅健、岡田准一)、KinKi Kids(堂本光一、堂本剛=以上はすべて当時)によってチャリティーを主目的とした期間限定ユニット「J-FRIENDS」を結成。リリースしたシングルやアルバムほか、収益金の全額を支援に充てた。以来、大災害に見舞われた際に同事務所が見せた対応は、実にスピーディー。「生粋の元ジャニっ子」滝沢氏のTOBEは、それを踏襲している。
滝沢氏といえば、地元の東京・八王子では名の知れた伝説の美少年だった。ジャニーズJr.として活動したのは13歳の中学生からだが、卒業した八王子市立由井第三小学校ではそれを祝して、給食で赤飯が振る舞われたという。さらに全校集会では、校長先生が「我が校の卒業生である滝沢さんがデビューした」と祝辞を述べた。全校生徒で万歳三唱して、母校あげての祝福だった。
「すでに卒業していた滝沢は、この実話を知りませんでした。でも、小・中学校が一緒だったお笑いコンビのもんきーちゃんねる・中西雅季が深夜バラエティ『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ系)で紹介して、本人の耳に入りました」(テレビ誌記者)
タレントになってからは、“伝説”は加速した。入所わずか2週間後で、KinKi Kidsのバックダンサーに選抜された。半年後には、ドラマ「木曜の怪談」(フジテレビ系)シリーズの主役に抜てき。弱冠15歳にして、Jr.のオーディションの審査員を任された。90年代前半のJr.黄金期には、「愛LOVEジュニア」(テレビ東京系)や「8時だJ」(テレビ朝日系)といった人気番組でMCのポストに収まった。10歳から自身より年上の23歳までのおよそ120人を束ねるリーダーとなった。
「タッキー&翼時代の相棒・今井翼の誕生日には、大の野球好きの翼のために東京ドームを貸しきるぶっとび散財をしています。ユニフォーム、ダンサー、カメラマンはすべてプロを用意。テレビ番組さながらの本格的な演出で、超豪華なバースデープレゼントを贈っています。もちろん自腹。放送はされていません」(前出・テレビ誌記者)
旧ジャニーズからTOBEに移籍したのは総勢13人。“漢”タッキーに惚れて流入を希望するタレントは、今年も続くか。
(北村ともこ)