政治

【裏金・脱税自民党】派閥がダメなら「勉強会」だ!「世界観、国家観、歴史観」の講演に「それは自分で勉強するもんだろ」冷笑

 裏金・脱税にまみれる自民党は、岸田文雄首相らが派閥解消を打ち出したことで、派閥の代わりに中堅・若手の国会議員らを育成するためとして、新たな勉強会を立ち上げた。だが、そのピント外れぶりが、かえって浮き彫りになっている。

 岸田首相に近い党中央政治大学院(「国及び地域の将来を担うにふさわしい人材を発掘、育成すること」を目的として設置された機関)の遠藤利明学院長(元総務会長)と、小渕優子選対委員長が中心となって動いた。遠藤氏は次のように呼びかけている。

「ひとつひとつの政策もちろん大事だが、世界観、あるいは国家観、あるいは歴史観、こうしたものをしっかり踏まえて、それを背骨にして対処していかなきゃならない。そんな勉強会にしよう」

 1回目の3月4日は、齋藤健経産相が「戦前史」をテーマに講演し、中堅・若手の国会議員と選挙区支部長ら、合わせて94人が参加した。

 もっとも、党内からは冷笑が漏れており、

「『世界観、あるいは国家観、あるいは歴史観』なんて自分で勉強するものだろう。そもそも、国会議員になる以前に持ってるべきものじゃないのかな。こういうところが自民党のダメなところだと思うんですがね」(松本尚防衛政務官)

 これにはさる全国紙論説委員も松本氏の主張に呼応する形で、

〈本当にそう。的外れに世論に迎合しようとして幼稚化する。かつての民主党政権の小沢チルドレンみたい〉

 とXに投稿した。

 勉強会は政治家としての自覚の欠如をかえって印象付けた。今の岸田自民党の低迷ぶりを象徴しているようである。

(奈良原徹/政治ジャーナリスト)

カテゴリー: 政治   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」