円安がテレビ局を直撃している。
男子ゴルフの世界4大メジャーのひとつ「全英オープンゴルフ」を中継していたテレビ朝日が、今年から撤退すると報じられた。テレビ朝日関係者が渋い表情で事情を明かす。
「もうひとつのメジャーだった全米オープンゴルフも、2021年から撤退しています。今回は一説によると、5億円の放映権料がネックとなったとされていますが、昨今の円安が直撃したのは間違いない。うちは過去にも男子ゴルフが下火になった時に、海外ゴルフ中継からの撤退を検討していたわけですが、この時は石川遼が彗星のごとく現れて、大活躍。遼くんフィーバーに助けられて、なんとか乗り越えられました。今も男子ゴルフで人気者がいないのは辛いところ」
テレビ朝日は近年、サッカー日本代表戦を中継しないことも増えてきた。
「こちらも放映権料が高騰していることが響いて、ジリ貧になってきている。新たな金脈を探そうと、昨年はバスケットボールW杯中継を実施して、大当たりしました。プロ野球は公式戦には目もくれず、オールスターと日本シリーズに絞り、あとは大谷翔平のメジャーリーグ中継ができれば御の字です」
もはや地上波で何でも見られる時代は過ぎ去ろうとしている。これも時代の流れなのか。