先週の高松宮記念から始まった春のGⅠ戦線は、第4弾の皐月賞のあと、ひと休止するが、5月4日の天皇賞・春から6月15日の宝塚記念まで、怒涛のように続く。
その第2弾は大阪杯。以前は「産経大阪杯」として行われていたが、17年にGⅠに昇格し、名称を「大阪杯」に変更した。
それまでは天皇賞・春の前哨戦としての趣が強かったものの、現在は中距離の一つの核をなすGⅠ戦。世界的に見ても2000メートルの距離は重要視されてきており、ここで勝ち負けした馬は、中距離路線の主役級として活躍することが多い。
GⅠ昇格後の過去8年を振り返ってみても、その顔ぶれはなかなかのものだ。
17年キタサンブラック、18年スワーヴリチャード、19年アルアイン、20年1着ラッキーライラック、2着クロノジェネシスなどで、三冠馬コントレイルが3着に沈んだ21年は道悪(重馬場)の影響もあってか、3連単で10万円馬券が飛び出す大波乱の決着だった。
まずは過去のデータを見てみよう。
03年に馬単が導入されて以降、これまでの22年間、その馬単による万馬券は5回(馬連3回)。この間、1番人気馬は8勝(2着5回)。2番人気馬は4勝(2着4回)。1、2番人気馬によるワンツー決着は3回。2番人気馬が意外に連対を果たしていないことからみても、中穴傾向のGⅠ戦と捉えるべきなのだろう。
年齢的には、以前は6歳以上の古豪がよく波乱の主役を演じていたが、近年は若い4、5歳馬が圧倒的な活躍をみせている。それと同じように、近5年連続で馬券に絡んでいる牝馬の頑張りも見逃せない。
もろもろ考慮したうえで、穴党として最も期待を寄せたいのは、ボルドグフーシュだ。
3歳時には菊花賞、続く有馬記念で2着した力量馬だが、翌年の天皇賞・春で6着に敗れた際、屈腱炎を発症。以前は〝不治の病〟とされた脚の故障だが、現在は治るまでに医療が発達し、1年7カ月の休養を経て、昨秋のチャレンジCで戦列復帰を果たした。
復帰戦、前走のAJCCともに4着と健在ぶりを見せつけたのは、陣営が大事に、しっかりと調整してきたたまもので、今回が休み明け3戦目。この中間は短期放牧を挟んで、かなりの良化ぶりを見せている。
「坂路を中心に時間をかけて稽古を積んできた。冬場は無理せず、丹念に調整してきたかいがあり、ここにきての雰囲気が実にいい」
と、宮本調教師をはじめ、厩舎スタッフが口をそろえるほどだ。
実績から2000メートルは短いとみられてもやむをえないところ。しかし、母の父レイマン(その父はサンデーサイレンス)、祖母の父ウッドマンと母系は短距離色が濃く、2000メートルへの対応力は十分あるとみていい。
何より、デビュー戦と、大幅に体重を減らした3戦目以外は連対を外していない相性抜群の阪神が舞台。であれば、大いに狙いが立つというものだ。
血統、走りっぷりから、道悪になっても問題はなさそう。晴雨にかかわらず期待大である。
もう1頭、穴馬として魅力たっぷりなのが、エコロヴァルツだ。
朝日杯FS2着の実績があるが、クラシックは体調が思わしくなく凡走。だが、今季初戦となった前走の中山記念で僅差2着。上り調子の4歳馬でもあり、勢いに乗じての食い込みがあっても不思議はない。