一過性と目されながらも、意外と息の長い活動を続けているのが、トリオ芸人の「ぱーてぃーちゃん」。理由としては、金色の長髪で盛り爪が特徴の金子きょんちぃ、同じくギャルメイクで短髪の信子がそろって大喜利に強いことが挙げられる。関西ローカル番組ではあるものの、「千原ジュニアの座王」(カンテレ)で、2人の大喜利の才能が発覚。以降はトリオのまとめ役であった、すがちゃん最高No.1の立つ瀬がない状況だ。
信子にはもうひとつ、キャラ付けされていることも大きい。徳川家康の末裔なのだ。曾祖母の結婚前の名字が「徳川」で、徳川吉宗の直系の子孫にあたる。徳川家康の長男は、信康。信子は、その「信」を受け継いでいる可能性が高いという。ちなみに、実家は33億円。徳川、恐るべしだ。
芸人の世界にはもうひとり、徳川系がいる。ゆってぃだ。「ちっちゃいことは気にするな。ワカチコ、ワカチコ」のフレーズで一発屋芸人としてブレイクしたのが2008年。一昨年には14歳下のグラビアアイドル・石川あんなと結婚した。
芸人としての収入は激減していると思われがちだが、地方営業や結婚式のお祝いコメントVTRなどで、稼ぎはそれなりにある。さらにこの数年は、デザインしたTシャツが大バズリしている。
本名は、藤堂雄太。戦国時代から江戸時代初期にかけて築城の名人として知られた武将、藤堂高虎の末裔だ。高虎は松本潤主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」に、家康の重臣のひとりとして登場した。
ちなみに徳川の子孫はほかにも、元NHKの松平定知アナウンサー、元宝塚歌劇団の男役トップスター・寿美花代と、その息子にあたる高嶋政宏と高嶋政伸がいる。
芸人×末裔のさきがけは、サンドウィッチマンの伊達みきお。先祖は仙台藩初代藩主・伊達政宗の弟の伊達宗行。東北の繁栄を築き上げたひとりで、大河ドラマ「独眼竜政宗」でも描かれた。
伊達は子供の頃に父から「伊達政宗の分家の末裔」と聞かされていた。芸人になることを告げた時には「本名は名乗るな」と釘を刺されていたという。
武将の血が流れる芸人。今後も出現の可能性は大だ。
(北村ともこ)