ドジャース・大谷翔平を公私にわたってサポートしてきた水原一平通訳にまさかの裏切り行為が発覚し、衝撃が走っている。ドジャースが水原氏を電撃解雇したのだ。
3月20日の韓国ソウルでのパドレス戦では、ベンチで笑顔で業務にあたる水原氏の姿が見られたのだが…。
地元紙ロサンゼルス・タイムズ紙や複数の米メディアによると、水原氏は違法賭博の疑いがあるブックメーカーと取引。損失を出し、大谷の銀行口座から約6億8000円が流れていたという。連邦捜査当局が南カリフォルニアのブックメーカーを捜査している中で明らかになり、大谷サイドの代理人は「窃盗に遭った」とコメントしている。
水原氏はESPNのインタビューに応じ、
「翔平が賭博に全く関与していなかったということを、みんなに知ってもらいたい」
と大谷の関与を否定。その一方で、賭博が違法であることは知らなかったと明かし、
「スポーツ賭博は二度とやりたくない」
と語ったという。
スポーツ賭博は多くの州で合法だが、ドジャースの本拠地であるカリフォルニア州では違法。また、正規のブックメーカーでの掛け金は前払いで、違法な業者はクレジットでの賭けを受け付けている。
「本人は違法だと知らなかったと発言しているようですが、水原氏は1991年からロサンゼルスに移住し、大学卒業まで現地に在住していたのですから、どこまで本当なのか」(スポーツライター)
水原氏は3月20日の開幕戦後、クラブハウスに集まった選手の前で、
「自分はギャンブル依存症です」
と告白したという。気になるのはどんなスポーツに金を賭けていたかだが、「野球に賭けたことはない」と、野球賭博については100%否定している。
「これが事実なら刑事事件となり、水原氏は実刑に処される可能性があります。大谷とは信頼関係で結ばれているとはいえ、ここまで大規模な金銭トラブルに発展するのは異例です。お金に無頓着な大谷が、金融リテラシーを持つキッカケになるかもしれません」(スポーツ紙デスク)
メジャー規則では全選手、審判員、チーム役員、スタッフが、法律から外れた賭けをすることを禁止している。もちろん、他人のカネを使うことは論外だ。
「ソウルでの中継映像で水原氏の顔色は悪く、大谷との間に微妙な距離感があるように見えました。長く公私ともに支えていた人物の裏切りに遭ったことで、大谷のメンタルへの影響が心配されています」(前出・スポーツライター)
アメリカから韓国に向かう際には、美人妻を初めて公開した水原氏。ギャンブルで大規模なお金を使っていたとなれば、家庭の問題にも発展しかねない。
かつて大谷のチームメイトは、大谷と水原氏とのコンビを、友情を超えた「兄弟愛」と評したことがある。水原通訳は大谷に「お金は返す」と伝えたというが、失った信用は決して戻ることはないだろう。