在阪テレビ準キー局ABCテレビ(テレビ朝日系)が3月24日に放送した特番「阪神・オリックス開幕直前!アレンパ狙ウシ!ほら今年も関西ダービーよSP」に、関係者からの苦言が殺到している。
番組は阪神・岡田彰布監督と球団OBの能見篤史氏の対談のほか、昨オフの佐藤輝明のアメリカ自主トレ密着取材、オリックス・宮城大弥の特集などで、1時間番組として構成された。同局は3月23日、24日と阪神、オリックス主催の試合を1試合ずつ中継しており、関西球団を盛り上げる狙いで制作したという。
ところが、問題発生には理由があった。過去に同局が大ハシャギした経緯があるからだ。在阪テレビ局スタッフが言う。
「ABCテレビは2021年に矢野燿大前監督率いる阪神が優勝すると確信して6月、9月に二度も『優勝プレ特番』を編成しました。自局のアナウンサーを『優勝いただき隊』と命名して応援しましたが、ヤクルトと僅か1勝差で優勝を逃した。ファンのみならず選手、球団関係者から『あんな番組やるからだ』と批判されました。今回は昨年、リーグ制覇した2球団にあやかって制作されているのが丸わかり。『V逸の予兆』として捉えられているわけです」
周囲が心配するほど潤沢な戦力を持つ阪神とオリックスだけに、今年も「優勝いただき」かもしれないが、勝負ごとは最後までわからない。