米倉涼子(39)の主演ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の最終回平均視聴率が関東地区で27.4%を記録し、有終の美を飾った。全11話、すべての回で20%超の高視聴率を記録し、平均視聴率は22.9%。これは木村拓哉主演「HERO」(フジテレビ系)や朝ドラ「花子とアン」(NHK)の期間平均視聴率も超え、2014年に放送された連続ドラマで最高となった(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ)。
これだけの人気ドラマともなれば、当然、「次期シリーズを…」とテレビ朝日はもちろん、視聴者も期待するところだろう。ところが、現段階では全くの白紙状態だという。その理由をドラマ関係者が明かす。
「米倉がこれ以上のシリーズ化を望んでいないからですよ。血のりまみれになる手術シーンが嫌だとか言われていますが、本音は“第2の水谷豊”になりたくないから、ということのようです」
水谷が主演する「相棒」(テレビ朝日系)は、映画やスペシャルも含めて全て大当たりのドル箱作品。「ドクターX」なら、これを上回るシリーズにもできそうだが、前出のドラマ関係者はこう続ける。
「去年、水谷主演でテレビ朝日開局55周年記念作品として公開された『少年H』は、年間ランキングで38位と大コケでした。62歳の水谷ならば、『杉下右京』をライフワークとして演じていくこともアリかもしれませんが、これから円熟期を迎える米倉は『大門未知子』ばかりを演じたくないのでしょう。むしろ彼女がライフワークにしたいのはミュージカル『シカゴ』なんです」
米倉としては、女優として羽ばたかせてくれたのがテレビ朝日の「黒革の手帖」という裏事情もあるだけに、これから難しい選択を迫られそうだ。