「セキュリティーさん、がんばってー!」
そんなコメントとともに、ライブハウスの後方から撮影されたライブフロアの様子をXでリポスト。ステージ前では観客が観客の上を転がる「ダイブ」をしたり、中央では観客が円を作りながら音楽に合わせて走り回る「サークル」の様子が伺える。
これはロックバンド「ヤバイTシャツ屋さん」のギター&ボーカル、こやまたくやがライブの観客の様子を、動画とともにアップしたものだ。
こやまは「ダイブ」で流れてきた観客を客席に戻すなど、セキュリティースタッフたちへの声援を送っているようで、無秩序のように見えて一体感のあるフロアの光景が見て取れる。
これには「ケガしないか心配」「カオス過ぎる」という声が出ているが、
「パンクバンドやロックバンドのライブでは普通です」
と語るのは、ロック系のライブによく「参戦」している女性だ。
「無秩序に見えますが、サークルしたい人、ダイブしたい人はそれぞれゾーンに分かれているので、実はそこまで危険ではないんです。基本的にダイブするのは男性が多く、サークルは男性と女性が入り乱れていますね。おとなしく見たい人やジャンプだけしたい人は、後方にいることが多いです」
この女性によれば、ダイブは最前列の最も人が多い場所で行うため、ケガなどは少ないという。
ただし、ダイブをした瞬間に、意図せずとももほかの観客に体を触られてしまうことがあるため、女性にはオススメしないのだとか。
「ケガをしないか心配だとの声はありますが、小さいケガならしょっちゅうですね。私は以前、あるロックバンドのライブでモッシュ(客同士が激しくぶつかり合うこと)をして、ほかの人の腕がぶつかって、アザができました。足を踏まれて、足の爪が剥がれてしまったこともありますね。ライブ中はテンションが上がっているので痛みを感じませんでしたが、翌日からしばらくは、歩くのも大変でした(笑)」
いずれにせよ、
「コロナ禍ではできなかった光景が戻ってきて嬉しい」
と語るこの女性。ロックバンドのライブ現場では、観客もスタッフも命がけなのかもしれない。