元巨人打撃チーフコーチの目にはどう映っているのか。野球解説者の大久保博元氏が、自身のYouTubeチャンネル〈デーブ大久保チャンネル〉で、巨人の2人の捕手、大城卓三と小林誠司のリードの特徴と大きな違いを分析した。
「小林誠司は偏らないリード。スコアラーと話し合ったものをそのまま伝えてピッチャーと連携取り合ってると、必ず偏ります。偏るのがなぜかというと、チームで決めた方針と違うリードで打たれた時は、怒られるのはキャッチャーだからです。小林誠司という人間は腹を括ってるから、自分が思った通りのリードをするんで、相手からするとサッパリわからなくなっちゃう。『オレ、インコース弱いからインコースに来るんなじゃいの』と(打者が)思ってるのに、パンパン外に行く。(打者は)『オレ、外得意なんだけど…』って偏らないリードができる」
一方の大城は素直な性格ゆえリードが偏ってしまう、というのが大久保氏の見解だった。
昨シーズンの出場がわずか21試合だった小林は今季、16試合消化時点で、すでに5試合でマスクを被っている。
大城は4月13日の広島戦でスタメンを外されながらも、同点の延長12回一死二塁の場面で、代打として打席に立った。そしてサヨナラ安打を放っている。
この試合後、阿部慎之助監督は、
「岸田、小林のキャッチャーとしての振る舞いを勉強してほしい。見て、どう感じて、本人がやるだけ」
とスタメン外しの理由を語るも、代打サヨナラ打には、
「まだまだいいキャッチャーになれると思う。期待しています」
阿部監督の期待に応えられるよう、バッティングだけでなく、リード面においても、大城の腹の括りに期待したい。
(所ひで/ユーチューブライター)