◆プロフィール ふくだあかり 「1年で魚を100種類釣る」を達成。海から淡水まで何でもござれのオールラウンダー。テレビ「フィッシング倶楽部」(テレ玉)やスポーツニッポン「ふくだあかりの竿頭になりたい!!」などで活躍中。茨城県出身。公式ブログ http://ameblo.jp/tsuri-365/
巨大なカンパチを釣り上げるべく、膨大なタックルをひっ提げて向かった鹿児島県奄美大島。天候に恵まれず、風裏での釣行となった1日目だが、なんと1投目から大物がヒット!
いきなりやってきたドカンというアタリに、ガッツリとアワセを入れた瞬間、ドラグがギュンギュン出て行って、止まりません! PEが2号でリーダーが8号とライトなタックルだけに、強引なやり取りは避け、魚の引きに合わせて慎重に巻き上げていきます。巻いては出され、巻いては出されの繰り返し。魚の重みと引きに加えて、ウオータープレッシャーがかなりの重さで、しだいに腕の筋肉が悲鳴を上げてきます。
巻き上げ中に針が外れないか、ラインが切れないかとハラハラドキドキしながら格闘すること30分以上。やっとリーダーが入り、見えてきた魚影は、なんと「GT」の愛称で呼ばれるジャイアント・トレバリー!
GTは、浅場でのキャスティングゲームで釣る魚で、まさか水深140メートルでジグに食ってくるとは夢にも思ってもいなかったのでビックリ! しかもサイズは20キロオーバーの大物で大興奮です。
このサイズになると顔の迫力、体高や厚みが段違い。写真撮影するにも、膝の上に乗せないと持ち上げられないぐらい。釣り人は皆、膝の上に乗せるサイズの魚を夢みるものですが、開始早々こんなサイズが釣れるなんて、私って持ってるなぁ‥‥なんて、ほくそ笑んでしまいました。
驚きはこれで終わりません。続けてジグを落とすと、またもや大物がヒットして、それがGTだったので、ただただ驚くだけ。珍しいこともあるものです。ジギングで狙うGTメソッド確立か!? なんて調子に乗っちゃいました。
その後も、5キロを超えるナガサキフエダイや朱色が美しいセンネンダイやド派手なナメモンガラなど、多魚種が釣れて大満足。これにて1日目は納竿。
2日目は、風こそ弱くなったものの、潮が動かず反応もまばら。ほとんど魚っ気がなく、白銀と赤のコントラストがきれいなキントキダイと、4キロの食べておいしいマハタが釣れて、奄美遠征釣行は幕を下ろしたのでした。
残念ながら大本命のカンパチを釣ることはできませんでした。しかし、20キロオーバーの膝上GTに加えて、関東では釣れない魚にたくさん出会えて大満足の釣果に。カンパチが釣れなかったのは、また遠征しに来る口実を作ってもらったと思うことにします。次は30キロオーバーが釣れるような気がする‥‥かな。