税金から給料を得ておきながら、本当にこんな理由で国会を休むのだろうか…。
およそ1カ月にわたる国会欠席から、GW明けの先月7日に復帰した自民党の今井絵理子参院議員が6月4日、参院文教科学委員会で久々の国会質問に立った。
今井議員は5月30日、同委員会のメンバーの一人として、定員割れで経営難に陥っているという千葉県銚子市の千葉科学大を視察している。
同大学を運営するのは、かの学校法人加計学園だ。学校側は大学の国立大学化を要望しているわけだが、質問に立った今井議員は「地域の若者の大学へのアクセス確保や、地方創生の観点から、定員割れした地方の私立大を公立大学法人化して存続させる考えは理解できる」とした上で、「学費が下がり一時的に志願者が増えても、教育内容が地域や時代のニーズと合わず、教育の質の確保が十分でなければ再び定員割れの可能性もある」と言及した。
さらに「本来の大学設置の目的を果たせないばかりか、自治体への財政負担がのしかかる恐れもある」などと、問題を指摘している。
約15分の質疑は無難に終えたが、今井議員への集中砲火が始まったのはその後だ。週刊誌記者が話す。
「公務に復帰したとはいえ、国民には自民党の支持率が急降下した時期に、1カ月以上の単なる『休み』を取っていたとしか見られていません」
振り返ると、今井議員は3月28日の参院本会議から国会欠席を開始すると、自身のXアカウントを削除。一部では体調不良が報じられていたが、体調とアカウント削除は無関係だろうと一笑に付された。
復帰した5月7日に新たなXアカウントを開設したが、昨年、全国民からひんしゅくを買ったパリ視察旅行の報告書をいまだ提出していない状態で、批判は収まらなかった。
しかも今回、長々と国会を欠席した理由に「ありえない」疑惑が浮上したことで、またしても集中砲火の勢いが増してしまったというのだ。前出の週刊誌記者が話す。
「あの同棲していた『ハシケン』こと、元神戸市議の橋本健氏とケンカをして、家から追い出したのが原因だと報道されたのです。自民党関係者によると、政策顧問として常に今井議員の事務所に出入りしていたハシケンがずっと姿を見せていなかったことから、とうとう破局したのではとウワサになっていたのと言うのですが…」
まさか、そんなことが大事な国会議員の仕事をひと月以上も休んだ理由だと信じたくないが、世間では「元アイドルならさもありなん」「国民をナメきってる」と容赦なしのようだ。
今井議員には真面目くさった質疑より、もっと国民に説明しなければいけないことが、大量に残っていることだけは今回で明らかになったようだ。
(石見剣)