今や飼育数で犬を逆転し、日本で最もポピュラーなペットとなった猫への関心は、年々高まっている。数えきれないほどの猫動画が公開され、人々を癒やしているが、世界で最も視聴された猫をめぐり、不穏な状況が生まれていた。動物を扱うことの難しさを実感する出来事なのだが…。(2024年6月3日配信)
多数のファンを持つ猫系YouTubeチャンネル「もちまる日記」に、新たに2匹の「保護猫」が登場した。
登録者数214万人超を誇る「もちまる日記」では、スコティッシュ・フォールドの「もちまる」と飼い主「下僕」の、ほのぼのとした日常のやり取りが「癒やされる」と好評である。
2019年5月のチャンネル開設から、これまでに投稿された動画は1891本。動画再生回数は24億1859万超を記録した。2021年8月12日付で「YouTubeで最も視聴された猫」として、ギネス世界記録に認定されている。
とはいえ、近年は他の動物系YouTuberの台頭やマンネリ化の影響で、再生回数の減少が続いていた。そんな中、5月31日に投稿された動画では、下僕が生後1カ月の子猫を保護するという新事実が明かされたのだ。
下僕は2匹の可愛い子猫を紹介すると、
「母猫なしでは野良で生きていけないと思う。自宅で保護して、里親探しをすることにしました」
突然の子猫の登場に、多くのフォロワーから歓喜の声が上がっているのだが、SNS上では再生回数減少の「テコ入れ策」とみる向きは少なくない。YouTubeウォッチャーが語る。
「『もちまる日記』が人気を博しているのはもちろん、愛くるしいもちまるの存在があってこそ。しかし毎回毎回、日常の報告だけではマンネリ化は避けられません。過去には再生回数狙いのためか、もちまるを遊園地に連れて行き、大炎上を招いたことがありました。昨年4月にはもちまるの実弟猫『はなまる』を登場させ、一気に再生回数を爆上がりさせることに成功しました。今回も生後1カ月の子猫ともちまる兄弟を絡ませて、大バズりを期待しているのかもしれませんね」
保護猫は近所のおじさんの家の倉庫で発見されたそうだが、その割にはやけにキレイだというのも、何かヘンだと…。
アンチから「猫を食いものにしている」との批判が絶えない「もちまる日記」。猫好きとしては、複雑な気持ちになるのではないだろうか。
(ケン高田)