芸能

元どん底地下芸人の「おじさんニート」が区議に!「大コスプレイベント」で東京・中野から世界を動かす

 今、東京・中野区で、ちょっと異色の区議会議員が活動している。その名は井関源二、当年取って50歳。そのうちの30年はお笑い芸人やっていて、コンビの相方を十数人も替え、ピン芸人をやったこともある。でも、全然売れなかった。いわば「どん底地下芸人」だ。

 オヤジは医者、おじいちゃんも医者という「医者一家」に生まれたにもかかわらず、病院を継ぐどころか、家まで買ってもらいながらロクに稼ぎもない「おじさんニート」だった。その自宅もほとんど整理整頓をしないため、ほぼ「ゴミ屋敷」。 ひと言で表現すれば「ろくでなし」だ。

 だが、今は違う。そんな彼でも、何か世の中のためになりたいと一念発起。やるなら政治家だ、と。さっそく「れいわ新選組」の区議会議員候補の公募に応募したら、なぜか運よくパスして2023年、東京・中野区の区議選に出馬。定員42人の38位ながら、見事に当選を果たしたのである。

 そして区議会の一般質問での発言が好評を得て、実現が決まってしまったものがある。

「中野区といえば、あのブロードウェイ商店街を抱えるオタクの聖地。ここでこそコスプレ・イベントを大々的に開催し、日本だけでなく、世界中に中野区をアピールしていきましょう」

 今や「コスプレ、アニメ、マンガ」は世界に通じる日本の代表的文化。かのサウジアラビアですら、王室の肝いりで「ドラゴンボール・ワールド」が作られるという時代だから。

 中野のコスプレ・イベンドが評判になれば、そのインバウンド効果は抜群で、やがては本当に中野が日本を、世界を動かすのも夢ではなくなるかも。

 しかもその先頭に立つのが「元売れない芸人」で「元おじさんニート」というのが面白いではないか。

 中野区が掲げる標語の中に、こんなものがある。

「つまずいても再出発できるまち 中野」

 それを身をもって示している男の半生はある意味、現代の「ジャパニーズ・ドリーム」なのかもしれない。

 そんな男が綴った自叙伝が出版されるという。タイトルはズバリ「どん底地下芸人が、中野区議会議員になった 井関が、中野区から日本を変える」(山中企画・7月29日発売予定)。

 出版に際してはなんと、「れいわ新選組」の大先輩であると同時に、お笑い芸人としての大先輩である元参議院議員・水道橋博士が「よし、面倒見てやろう」 と応援してくれることになったという。著書で井関と対談しただけでなく、7月21日には自らがプロデュースして、ライブハウス(高円寺バンディット)で「井関源二出版記念ライブ」まで開くという。

 今、人生につまずいてるたくさんの人たちは、この「ろくでなし」から「お元気な政治家」に変身した井関の姿を知れば、きっと「オレだって何かやれるかも」と、明日への活力が湧いてくるはずだ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論