SNSで知り合った男性からカネを騙し取る…このような「パパ活」にまつわる詐欺事件が目立っている。
パパ活相手の男性3人から合わせて1億5500万円を騙し取った、いわゆる「頂き女子りりちゃん」事件や、昨年6月にマッチングアプリで出会った男性から計400万円以上を騙し取ったとして逮捕された、名古屋市在住の22歳の女などだ。
事件の影響なのか、パパ活アプリにおいては男性会員が急減していると聞く。しかし実際はというと、都心部からはパパ活が減ったように思えたが、地方では盛んになっていた。都心から遠く離れた沖縄県で、それは顕著だった。沖縄のホストクラブ関係者によると、現地ではパパ活で得たお金で豪遊する女性客が増えているというのだ。
「パパ活では以前から脱税が問題視されており、税務署がパパ側の男性を調べると、関連してパパ活女子が脱税を追及されるケースが多かったんです。そのため、本州から沖縄に来てパパ活女子を見つける男性が増えていますね。沖縄までは税務署の目が行きにくく、バレにくいということでしょう」
中には月に数十万円から100万円単位で稼ぐ女性がいるという。沖縄ホストクラブ関係者が続けて明かす。
「沖縄で性サービスといえば特殊浴場が有名ですが、価格は本州に比べてかなりリーズナブルなので、女性からするとあまり稼げないんです。そのため、ホストクラブに通う女子は、大金を得るためにパパ活を行います。主に出張客を相手にしていますが、一部では内地までの交通費をもらって出稼ぎするパパ活女子もいます」
新宿・歌舞伎町のホストクラブでは「りりちゃん事件」以降、ホストたちが女性客の資金の出所を確認あるいは管理することが難しくなっている。一方で沖縄のホストクラブでは、まだそうした規制が「それほど厳しくない」と地元関係者は指摘する。
都心部でパパ活関連詐欺や悪質ホストが厳しく取り締まられても、最終的には規制の緩い地方に逃れることになるとは、本末転倒かもしれない。
(カワノアユミ)