今年4月に始まったグルメバラエティ番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」(日本テレビ系)の好調が続いている。
同番組は「オモてなしすぎでオモしろいウマい店」を発見するため、番組スタッフが全国を探し求めるという内容で、11月9日の放送回は、世帯平均視聴率13.9%(関東地区)を記録した。
「採算度外視と思われるような30種類以上のランチバイキングが500円で食べられたり、キャラの濃い名物店主が次々と登場。そのVTRをMCのヒロミと進行役の小峠英二がワイプで見ながらツッコみを入れる軽妙なやり取りも評判です」(放送作家)
今年から放送開始のバラエティ番組で最大のヒットと言われている「オモウマい店」は中京テレビの制作。それだけに、日テレ側としては系列局のヒットに内心、予想外で笑いが止まらないところだろう。だが、一方で、この種の番組による、余波も起きようとしていた。
「テレビ朝日の人気バラエティ番組『ポツンと一軒家』もそうですが、とにかく低予算なのに高視聴率をとれることを証明しました。そのため、次の改編期ではコスパの良い似たような番組を作るように、制作サイドに指令が出ているんです。そうなるとアオリを受けるのは、タレントや芸人。コロナ禍でただでさえひな檀の出演者数が激減したのに、予算削減した新番組の乱立でますます出番が限られてくることになるでしょう」(前出・放送作家)
視聴者としてはおもしろい番組が見られれば喜ばしい限りだが、出演者にとっては受難の時代がますます加速しそうだ。