サッカー日本代表のドーハ組として知られ、独自のヘアスタイルでおしゃれな印象の強い北澤豪氏だが、実は意外なスキルを持っていることが明かされた。
播戸竜二氏のYouTubeチャンネルに出演した北澤氏は、Jリーグ開幕前を振り返った。高校卒業後、本田技研工業に入社し、サッカー部に入る。しかし基本は社員であり、新人研修も受けたという。
「エンジンがドーンと置いてあるわけ。4人組で解体する。解体したら組み立てる。みんなできてるけど、できない。俺とか黒崎(久志)は大変だった。寝る時間なかった」
厳しい新人時代を過ごした北澤氏だったが、その後は出世したそうで、
「仕事できるようになって、塗装課に行ってバイクのタンクを塗る担当をしていた。最後はバイクのタンクを検査して、合格のシールを貼って車体組立課に送り出す担当になったからね。すごくない? 最後の検査だよ。『はい、大丈夫』みたいな。検査できるんだよ、俺。だから車の色ムラとかわかる」
サッカー選手としても一般人としてもあまり役に立つとは思えないが、すごいスキルなのかもしれない。
しかし本田技研には、北澤氏を越えるすごい選手がいた。
「練習場にみんな車で来る。エンジンがトラブルを起こして、車が故障することがある。そうするとセンターバックの車体組立課にいる吉越(利光)さんが、ボンネットを開けて直しちゃうんだよ。選手が。すげーな本田技研、って思ったもん」
今はプロ化され、社員選手は少なくなった。このようなスキルを持った選手がいないのは、少し残念である。
(鈴木誠)