世界中で男女平等が叫ばれ、最近では「ジェンダー平等」とも言われるが、その地位の平等感を得られるような社会にしようと、国が動いている。仕事や家庭内での役割を同じにしようとするばかりでなく、「女子アナ」や「女優」といった呼び方をやめようという動きも盛んだ。
そんな「ジェンダー平等」に、大女優が反対の声を上げた。8月24日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で放送された「あさこ梨乃杏奈の5万円旅」に出演したかたせ梨乃は1日目の夕食時に、
「女優って言うのダメ、って言われるんだけど、私は女優が好きなの。わかる?」
これを聞いたいとうあさこが同調。
「『Wの悲劇』っていう映画が好きすぎて、三田佳子さんが『女優!女優!女優!』と。なんで俳優って言わなきゃいけないの。女優って言いたいんだよ」
ジェンダー平等を訴える女性にしてみれば、身内とも言える女性から平等を疑問視する声が出たことで、不愉快な思いを抱くかもしれない。炎上する可能性を秘めた発言だった。
一方で、好意的に受け入れる声もある。
「かたせ梨乃さんが言ってくれた。最近の言葉狩りみたいなの本当いや」
「みんな俳優って呼ばれるのに違和感持った」
「かたせさんの意見すごくわかる」
図らずも、ジェンダー平等に一石を投じることになったのである。
(鈴木誠)