YouTube業界に激震が走っている。成人向けコンテンツを扱った動画が次々とBANされているのだ。BANされているのは主に男性YouTuberで、性サービス店やナンパものの番組が対象となっている。
YouTubeの広告制限は年々厳しくなっており、いわゆるナイトライフ系やアダルト系と呼ばれる青年向けのジャンルは、収益化が難しくなっているのだ。
そのため、一部のYouTuberはメンバーシップ制に移行したり、ライブ配信でスパチャと呼ばれる「投げ銭」で収益を得る方向にシフトしている者も。YouTube事情に詳しいジャーナリストに実情を聞いた。
「ライブ配信は通常の動画と異なり、再生回数ではなくスパチャで稼ぐことが可能です。そのためすぐに収益を上げられ、配信終了後には運営に発見される前に配信自体を削除するアダルトYouTuberが多く存在しました。しかし、こうした行為が続いたことから、運営側が成人向けの配信を行うYouTuberに目をつけて、一斉にBANが行われたようですね」
いや、実は生き残っている成人向けコンテンツもある。ジャーナリストが続ける。
「女性YouTuberの場合、男性と異なりBANされにくい傾向があるようです。最近問題になった、搾乳の様子を映した動画では、女性の胸が見えているにもかかわらず、あくまで『教育系コンテンツ』として削除されていません。また、温泉に入る女性を映した『温泉系女子』の動画も、『旅コンテンツ』として残されています。今後、男性YouTuberに対する規制はさらに厳しくなる一方で、女性のコンテンツは判断が難しいものとして、残る可能性があるかもしれません」
男性が女性の成人向けコンテンツを扱う場合、搾取などの問題が取り沙汰されるが、女性が発信する場合は許されるのか。これは男女差別のように感じられるのだが…。
いずれにせよ、公共の場で成人向けの動画が放置されることは、問題視されても仕方がないのだろう。