スポーツ

落合博満が「投高打低問題」を論じたら中日打者の「技術不足」が明らかになった

「ピッチャーの技量はだんだん上がってはきてるだろうけども、バッターの技術が落ちてきてる。それをボールのせいにしちゃいけないと思うよ」

 プロ野球唯一となる3度の三冠王を達成し、監督として中日をリーグ優勝4回、日本一1回に導いた落合博満氏が、自身のYouTubeチャンネル〈【公式】落合博満氏のオレ流チャンネル〉で語った、今季のプロ野球評である。

 本塁ランキングで20本以上打っているのは、セ・リーグで村上宗隆(ヤクルト)23本、オースティン(DeNA)22本、岡本和真(巨人)22本の3人。パ・リーグは30本の山川穂高(ソフトバンク)だけだ(9月5日終了時点、以下同)。しかし「投高打低」は飛ぶか飛ばないかというボールの問題ではなく、バッターの技術低下だと断じたのである。加えて落合氏は「選手の使い方」に言及した。

「セ・リーグでいうと中日の場合、規定打席に足りてるのは1人だけでしょ。普通、4人くらいはいて当然なんだけども、それが1人しかいないっていうのは…見ての通りですよ。だからレギュラーがいないっていうこと。(中略)ちゃんとした技術があればレギュラーとしてゲームに出られるんだろうけども、技術を上げることを最優先しなきゃいけないものが、調子の良い悪いで使ってもらえる、使ってもらえないっていう…。それを打てないからってボールのせいにしちゃ、ボールがかわいそうだよ」

 セ・リーグで規定打席に到達している選手は22人。最も多いのが広島と阪神で各5人。次いでDeNAとヤクルトが各4人、巨人が3人、中日は細川成也ただ1人だ。

 立浪和義監督になって2年連続の最下位。今年は5位と、3年連続Bクラスが濃厚の中日。「投高打低問題」に切り込んだ結果、見えたのは当然の低迷原因なのだった。

(所ひで/ユーチューブライター)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き